塹壕ラジオ

数日前に何となく検索したゲルマニウムラジオ。電池要らずで中波放送が聴ける優れモノでして。
子供の頃は自分も数百円のゲルマニウムラジオで遊んだものでした。こんな単純な構造でラジオが聴けるんだなぁと。

更にその元となる鉱石ラジオも検索。
古い時代の再現ドラマで見掛ける程度で、自分は実物の音を聴いたことも無く。
その検索途中で「塹壕ラジオ」なるものを発見してしまい。
Wikiの記事で目を引いたのは「もっとも構造が単純なものは塹壕ラジオである。これは適当な板、木片(角材)、銅線、安全ピン、ゼムクリップ、カミソリ刃、エンピツ芯などでラジオを作るものである。銅線を角材に巻いてコイルを作り、検波器は安全ピンに縛り付けたエンピツの芯をカミソリに接触させるものである」との構造。
家に転がっている小道具だけでラジオが作れてしまうらしく。ただ、クリスタルイヤホンだけは入手難らしく。構造上、クリスタルイヤホンは素材の劣化で長持ちもしないそうで、現在ではセラミックイヤホンが代わりになっているそうです。
物理的要素と化学的要素を一気に学べそうです。特にカミソリの刃と鉛筆で半導体が作れてしまうなんて、材料工学そのもので。
イヤホンとアンテナを除いたとして、ラジオは同調回路と検波回路があれば完成するのですが、ここまでシンプルですと分かりやすく。

Amazonではゲルマニウムラジオのキットが販売されているので、試しに購入してみようかなぁとも。

これに一石の増幅器をくっ付けたらスピーカーで音も鳴らせそうですし。
昨日のこと、クローゼットを漁っていたら小さなブレッドボードが三つも発掘できてしまい。
大学では弱電も強電も低周波も高周波も満遍なく教わっていたものの、ほぼ全てを忘れていまして。最低限の測定器類は一応手元に残っているので、キットで何かを作ったり、その動作を検証する環境は整っているハズで。
本来は大学時代にこういった工作を趣味でやるべきだったなぁと、ちょっと後悔もしていて。

あと、AM放送もそのほとんどはあと数年の寿命だそうです。
送信設備の維持は巨大なアンテナ等を含めて相当大変だと思っています。リスナーも減る一方でしょうし。
ただ、災害時にはかなり頼りになる通信手段でもあります。
自分はFEN(現在のAFN)を時々BGM替わりに聴いていたりするのですが、これも無くなってしまうのかな?
FENは英語のリスニングの勉強にもなりますし、合衆国現地の流行りの曲もリアルタイムに知れて自分の趣味にも合っていまして。

コメント

  1. […] まぁ本来はコイルを手作りするのが意味あるキットなのですが。 当初の目標はカッターの刃と鉛筆と手巻きコイルで作る塹壕ラジオだったので、かなり楽をしてしまっているなぁと。ただ、残ったコイルの線材は塹壕ラジオに使えば良いかと。 セラミックイヤホンは使いまわせばよいだけで。 先日入手したNanoVNAはコイルの値も簡単に測れるそうなので、これも頼りになります。 […]

  2. […] 我が家にも防災ラジオがあるのですが、手回し充電とソーラーパネルも付いています。恐らく現時点では最強かと。 増幅機能は無かったものの、以前にゲルマニウムラジオを自作して失敗したなぁと。 […]