漂流兄妹4

漂流兄妹の4作目を先ほど観ました。
3作目に続き、相変わらず元気になれる作品でした。

今回はクルミの殻の割り方と、クルミから油を絞り取る方法と。
夏前にチューリップの球根を大量に分けて頂いた方からは、クルミも大量に頂いていまして。
しかし、クルミ割り機を持っていないのでどうしたら良いか、そのまま放置していまして。
一晩水に漬けた後に軽く炒めると殻に割れ目が入るとの話、自分も今度試してみます。

あと、クルミから油を絞り取るのも興味深かったです。やはり大した量は取れなかったのですが、サバイバルな環境では役立つ知識かと。
以前から不思議だったのですが、サラダ油のボトル一本分の植物を育てるにはどれだけの面積が必要なんだろうとか。
ヒマワリにしても菜種にしてもゴマにしても、一つの植物から取れる量はかなり僅かでしょうし。
同様に、お茶碗一杯分のお米を育てるには、どれだけの面積で稲を育てる必要があるのかとか。一平方メートルくらいは必要そうな気もします。

更に、拾ったラジオに電池が入っておらず、電池を自作してみようという実験。
これもなかなか面白かったです。
続いて拾ってきた脱臭剤の活性炭とアルミ箔と海水、布での製作でした。
一層だけの構造では電圧が足りなかった様で、三層にしてラジオがようやく起動でき。

自分は電気工学科卒なのですが、こんなに単純な構造で電池が作れると思っていませんでした。
私立の理工系の入試は三科目なのですが、電気工学科に進む学生の多くは化学で無く物理で受験するのが普通で。
電池というのは材料工学というか、化学の知識も求められる分野なので、意外に自分もよく解っておらず。
まして自分は仕事で化学系の分析装置であるイオンクロマトグラフというのを扱っていたのですが、使用目的は電池と直接関係無く。
今回の電池の作成については、イオン化による電子の流れを利用した構造だそうで。

大学の卒論は必須で無かったものの、当初は取得するつもりでした。
試しに入った研究室は物性を扱っていました。しかし、半導体の動作原理も自分は卓上論でしか理解し切れていません。(とっくに忘れましたが)
薄膜とか針の芯の様なデリケートな製造工程らしく、大昔のSONYもトランジスタラジオで必要な高周波向けトランジスタの製造には相当苦労したそうです。
歩留まりが当初は相当に悪かったそうで、製造コストが跳ね上がってしまい。

こういったイオン化の原理は普段の生活でも珍しくは無いらしく。
自動車のレストアで以前によく観ていた「名車再生」シリーズでも、一部の車種でトランク周りに錆が発生しやすいのは二種類の金属が悪さをしている様な話でした。
異種の金属が隣り合わせですとイオン化の化学反応が起こりやすいそうで、それが結果的に錆になってしまうそうで。電池と同じ原理で。

番組に登場したラジオは液晶表示まで付いていたので、ICといった集積回路が幾つか使われていたのだと思います。
ICは駆動電圧の下限がけっこう厳しく、それなりの電圧を掛けないと音もならないかと。
拾ってきたラジオが古典的なトランジスタラジオでしたら、もう少し下の電圧でも音を鳴らせたのかも知れません。

我が家にも防災ラジオがあるのですが、手回し充電とソーラーパネルも付いています。恐らく現時点では最強かと。
増幅機能は無かったものの、以前にゲルマニウムラジオを自作して失敗したなぁと。

毎度の脱線気味な記事になってしまいました。
次回の漂流兄妹は12月頃の予定だそうです。
井上咲楽さん、次回もいっぱい叫んでくださいネ。
楽しみにしております。

コメント