WSPR

WSPRなる通信方法を本日知りました。
WSJT-Xで利用可能で、基本的にモードをWSPRに変更するだけで利用出来ます。
細かい仕様はまだ理解し切っていないのですが、ちょっと面白いモードです。

基本的な考え方はFT8に準じますが、送信時間は2分、受信時間は6分の繰り返しです。
また、送信出力は極力抑えるのが流儀だそうで、自分の場合は1Wに抑えています。
2分間の連続送信ですので、出力は抑え気味の方が終段にも負荷が少なく消費電力も抑えられますし。
因みに、1W出力時の電源の電流計は約2Aを示していました。
普段はFT-857DMを利用していますが、FT-817を利用した方が更に消費電力を抑えられそうです。

WSPRnetで地図を確認すると、当局JG1UTAの電波がどれだけの局から受信されていたのかとか判ります。(この例の場合7L4IOU, AI6VN/KH6, BD4AAQ, BM2KVV, BV2YD, BV5ON, KFS, KPH, R0CDO, RX9O, W7SZがJG1UTAの信号を受信していた様です)
僅か1Wでも合衆国の西海岸へ届いていました。
これは2分間試しただけでの結果でして、数時間運用した場合は更に多くの局からのレポートが見込めます。
自分のFT-857DMの場合、50W出力ですと送信が終了しても冷却ファンがしばらく回り続けているのですが、1W出力ですと送信終了とほとんど同時にファンも停止してくれます。

あと、FT8と明らかに異なるのは、相手局と交信しない点です。
お互い一種のビーコンで、受信レポートはインターネット経由で行います。
自分が参考にしたサイトによると、低出力で一晩中稼働しておいて、朝になったら結果を確認する様な運用が面白そうでした。
こうなると、やはり消費電力を徹底的に抑えたいので、普段利用しているデスクトップPCでは無く、ノートPCを利用した方が良さそうです。
なので、FT-817とノートPCでの環境を構築しておこうと思っています。
そもそも、FT-817は冷却ファンも無く寝ている間も静かでして。

4級アマチュア無線技士とか、アンテナがBFな環境の方とか、試してみたら面白いかも知れません。意外に遠くまで飛んでいるんだなと。
あと、ちょっと面白かったのが我が家で50W出力の場合、一部のバンドで障害が発生してしまい。VDSLの回線が途切れたりで。
それが1W出力ですと全く問題無く。
まぁQSLカードの交換は無いのでしょうが、これはこれで楽しいモードに思えます。

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