自分も自分の声が好きになれません。録音に残る自分の声を聴いたりすると、自分は普段からこんな声を相手に聴かせているのかと落胆に近い思い。
しかし、プロの歌い手さんでもそんな方が居るらしく。
Steely DanのDonald Fagenさんも自分の声が嫌いらしく。
確かにかなり個性的な声質ですし、あれを伴奏無しの歌だけで聴いたら、けっこう変かも知れません。
ただ、伴奏を伴うとバランスが良く取れている感です。他の歌唱力がある方が歌ったら全く別の雰囲気になってしまいそうで。
あと、Hi-Fi Setの山本潤子さんも自分の声が嫌いらしく。
これについては「何をおっしゃるウサギさん」レベルです。あれほど素敵な声質で歌唱力ある方など、なかなか居ないと思います。
難しいフレーズの曲でも安定した音程で丁寧に歌われていて。細かなリズムもかなり正確で。
大瀧詠一さんはどうだったのか存じませんが、歌っているときの自分の表情が大嫌いだったと以前に観たテレビ番組で紹介されていました。
歌っているときは相当な変顔になってしまうらしく、スタジオ録音時は卓のある部屋からも人を追い出して自分だけで録音していたとか。
自意識過剰かな?とも思えたのですが、相当拘りのある方だったとは思います。
A LONG VACATIONなんかは発売後に幾度も録り直したとか。実際、初期の頃に発売されたアルバムを兄がよく聞いていたのですが、十年後くらいに自分が入手したアルバムはかなり印象が異なっていました。
不思議なことにラストの一曲「さらばシベリア鉄道」が自分の入手したCDには収録されておらず。まぁ、あのアルバムで締めくくるにはFUN×4の方が似合っていたかも知れません。
大学に入学した当初にちと驚いた出来事がありました。
新入生歓迎パーティーみたいなのが大学の広場で開催されたのですが、そこで生演奏をしたバンドのレベルが異常に高くて。
特にベースとボーカルが際立っていて。この人達、プロでも十分喰っていけるよなぁと。
理工系の夜間学部で、どうしてこんな凄い人達がいるのかなぁと。
自分もその軽音楽部に入りたかったのですが、仕事と勉強で手一杯なのもあって部室へたまに遊びに行く程度でした。
後から聞いた話では、実際ベース担当もボーカル担当も筋金入りだったそうです。その二人とも何故か相当な進学高校出身らしく。
特にボーカルの方はボイストレーニングも受けていたらしく、ハイトーンまで余裕で歌えていて。
しかし、人によっては「あんなに余裕で歌っていると、熱を感じないんだよなぁ」と。
人それぞれ、聴く耳が違うもんだなぁと。
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