地震と電離層

昨日の深夜に大地震関連の番組が再放送されていました。以前にも観た番組でしたが、今回はたまたま途中から観ることに。
しばらく前の地震の予知関連の記事で自分も触れたのですが、この番組の最後の辺りで地震と電離層の関係について触れていました。
録画していなかったのでうろ覚えですけれど、「大地震発生の数十分くらい前から電離層の状態に大きな変化が確認された」との内容で「近年の巨大地震の13個のうち10個で確認された」との確率。
百発百中の精度ではありませんが、予知には十分使えそうではあります。特に数十分前から現れる現象に着目すると。

番組では北大の日置幸介教授の説として上記が紹介されていました。
Wikipediaで電離層のページを確認したところ、地震と電離層の関連性の項目でもこの教授の紹介がされていて。
ただ、発生メカニズムについては不明としているようです。真面目な研究者ほど、やはり慎重だなぁと。

一般的には「太陽活動の状況によって電離層が変化する」と考えられているハズですが、「地磁気(地殻?)の変化によっても電離層が変化する」場合もあるようで、これが地震の予知に使えるのかなぁと思えたりです。
実際、どれだけの変化なのか分かりませんが、「太陽活動による電離層の変化」よりも「地磁気による電離層の変化」の方が十分に大きな場合は、異常に気付きやすいのかも知れず。

【アマチュア無線と電離層】
電波というのは周波数によって波長が異なり、HF(短波)はかなり遠くまでの通信が日常的に可能だったりします。上空の電離層でこの波長が反射しやすいからで。しかし、HFは波長が長い故にアンテナも大きくなりがちで。
VHF(超短波)やUHF(極超短波)では波長が短過ぎて電離層を突き抜けてしまい、基本的に見通し範囲までしか電波が届かず。
アマチュア無線で50Mhz帯の通信が個人的に好きです。VHF帯なので普段は見通し範囲しか通信が出来ないのですが、夏場の日中に発生しやすいEスポ(電離層のスポラジックE層)のお陰で遠距離通信が可能な場合があり。
50Mhzのアンテナは持ち運び出来る程の短さで、昔からハンディー機(持ち運び可能な無線機)でも人気があります。
Eスポの発生時は東京から北海道、九州との通信も可能だったりで自分も経験しています。運が良いと日本からアメリカと通信出来た方も過去には居たそうで、それもタワー上の立派なアンテナとかではなく、ハンディー機からだったとか。

インターネットが普及するまでは「趣味の王様」とも言われたアマチュア無線ですけれど、現在は不人気で。遠方との通信手段としてのアマチュア無線は上記の様に確実性が足りませんし、携帯電話の普及等も影響していそうです。
東日本大震災で孤立した地域では、非常用の通信手段としてアマチュア無線が活躍した場面もあったそうです。十数年離れていた趣味に自分が戻ったのもこの影響でした。
アマチュア無線を非常通信用途に考えられている方は停電時の電源もちゃんと用意されているそうですけれど、自分はそこまで至っておりません。
まぁ、ちょっとお金の掛かる趣味ではあります。。

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