Barakan Beatという番組が毎週日曜日の18時からInter FMで放映されています。
日本や海外であまり流れない曲を紹介してくれる、なかなか素敵な番組です。解釈の難しい曲が多い中、時々刺さる曲もあり、聴く機会がそれなりにありますし。番組開始以来録音機能の付いたラジオで録り貯めしています。
DJのPeter Barakanさん、三十年前の学生時代から自分はちょっと意識していました。
CBSドキュメントという番組で司会をされていて、海外出身の英語話者ながら日本語がとても丁寧で。イントネーションは癖が残っていたので流暢では無いものの、丁寧を志した姿勢が言葉から伝わってくる感がたまらず。
CBSドキュメントについては、当時からジャズの名手を紹介されていて自分も気になった面がありました。
クラシックでもジャズでもグラミーを取ったWynton Marsalisは万能のテクニシャンなイメージだったものの、練習風景では音を外していたり、マウスピースの選択に悩んでいたり。
当時まだ存命だったMiles Davisの紹介もあったりで。
その後、Peterさんの番組を意識するようになったのは毎朝のInter FMでした。Barakan Morningという番組です。
これがPeterさんのセンス爆発で、会社の車で聴くのが楽しみで。流れる音楽は上記のようなレアなのが多いのですけれど、番組で登場する話題もレアで知的好奇心をそそる内容が多く。
リスナーも、自分と同じ感覚の方が多かったのかと思います。ゲストの方のトークも面白かったり。
ともかく、行きたくないお客さんの仕事が待っている朝でも、あの番組を車で聴けるのは楽しみで。
しかし、毎朝の楽しみだったBarakan Morningが、突然放送終了のアナウンス。
そもそも、視聴者の少なめなInter FMだったと思うのですが、その中でBarakan Morningはかなり人気があったと思うんです。
特に東日本大震災からしばらくは現地の復興を願う話題が多かったです。津波で流されてしまった学校の楽器が多かったので、使用していない楽器を現地にプレゼントしようとか。
原発事故に対する問題意識も番組中で語られていて。諸説ありますが、これが放送終了の決定打になったとの噂でした。
実際、大きな選挙前には「原発の話題に触れないように」との圧力が幾つかの放送局であったらしく。
恐ろしや。
当時自分がお世話になっていた会社は誕生日休暇があり、ひと月以内の消化でお休みした日はマンションの屋上で朝からラジオを聴きながらプランターの世話をしていて。
その時突然、番組終了の話題が登場しまして。
うちのひまわりさんの開花は、あと二週間くらいかな。
昨日はチャーミングな訪問者。えっ?番組終了なのですか!#barakanmorning pic.twitter.com/65tKIrS5S6
— SUKIYAKI (@SUKIYAKI) 2014年9月15日
残念とか悲しさもありましたが、朝の楽しみを取り上げないでくれ!という気持ちでした。
番組はTwitterの投稿と同時進行な場面も多く、あのときの嘆きのTweet数は半端なかったです。
#barakanmorning の最終回には間に合わなかった屋上のひまわりさん達。
日曜の夜は #barakanbeat なり。
楽しみにしております。 pic.twitter.com/wXMWK9cd11— SUKIYAKI (@SUKIYAKI) 2014年10月4日
ただ、日曜の夜にBarakan Beatという番組が始まるとも。(そのときの放送で伝えてくれたのかは覚えていません)
そんな感じで、Barakan Beatも楽しんでいました。平日早朝の車の中と違い、日曜の18時から2時間の番組というのは他のテレビ放映を優先してしまうことも多かったですが。
昨夜は、十五時半という中途半端な時刻に番組へ電子メールを送っていました。震災時の通信手段についてです。
投稿が番組開始の二時間半前だったので、採用される見込みは薄いだろうなぁと思いつつ。
実際、二時間の番組が残り十分という辺りで「やはり採用されなかったか」と少し落ち込みつつ。
それが、番組の残り五分辺りで紹介して頂けて。自分の実名がラジオから突然流れてぶっ飛びました。
生番組の終わりの辺り、他の曲の紹介も残っていた中でしたので、投稿を読み上げるのはちょっと大変な様子でした。自分の文章は読みにくい発音も多かったようで。
投稿した本文は以下でした。
『今回お伝えしたいのは震災による通信手段の被害の違いについてです。私の実家は今回の地震で震源地から近い千歳市でした。
東日本大震災での東京は停電が無かったお陰で(原発事故による計画停電は別)、固定電話や携帯電話関連は使用可能でした。しかし多数のアクセスで音声通話は機能しなく、個人的にはTwitter頼りでした。
今回の北海道の大地震では北海道全体が停電で、携帯は短時間しか使えませんでした。
初日はバッテリーが切れた携帯から使えなくなり、当然充電出来ず。二日目は携帯の基地局がバッテリー切れで、充電出来ていた携帯も通信出来ず。
固定電話がどうだったかと申しますと、インターネットの接続に適した高速回線が普及した結果、停電で使えなくなる固定電話だらけでした。
停電地域の広さや期間によって、ずいぶんと状況が変わるものだなぁと溜息でした。
特に携帯のバッテリーが弱り気味の方ほど、モバイルバッテリーの常備を強く推奨します。
今回の大地震は午前三時の発生で救われた部分もあったかなぁと思っています。多くの方はご自宅でお休み中だったでしょうし、東日本大震災のような帰宅難民は発生せず。
また、もう少し後の時間でしたら阪神大震災のような炊事による火災が多発したかも知れず。
もう一つ救われたのが、あの凍てつく真冬でなかったことです。
ともかく、早めの復旧と余震の収束を祈っています。』
録音分を確認していませんが、原発の下りは飛ばされてしまったかな。まぁこれは仕方なく。
Peterさんは、日本で生まれたYMOが海外進出する際にも頑張ってくれたらしく、これだけでも相当な実績の持ち主。
今後も番組を楽しみにしています。
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