2006年に新調したデジタル一眼レフはNikonの普及機D50というモデルでした。本体は六万円程度だった記憶です。
純正の標準ズーム(AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED)を併せて入手したのですが、商品レビューのような説得力ある写真が撮れず、Tamronの評判の良い広角寄りズームレンズ(SP AF 17-50mm F/2.8)を入手したところかなり化けました。
続けてNikonの単焦点(ズームでは無い)レンズAi AF Nikkor 50mm f/1.4Dというのを入手したところ、あまりの性能に驚きを感じました。
D50は安い製品だったものの、基本をおさえた真面目な作りだったようで、プロの方のレビューでも「何も期待していなかったが自腹で購入したくなった一台」的な最大限の評価をされていました。比較対象の無かった自分でもレンズを換えるだけで「ここまで表現力が変わるんだ」と感心した一台でした。
それまで使用していたコンデジ類とは大違いというか。有効画素数については約600万画素で、現代のスマホのカメラより貧弱ですけれど、普通に使う分には当時としては問題なかったです。悪いカメラですと画素数が豊富でもノイズが増えるばかりで。D50は良いレンズでちゃんと撮れば等倍で観ても粗がほとんど目立たずで。
標準ズームについては何も良い思い出がありません。こんなものか程度で。
続けて、Tamronのズームについては一気に表現幅が広がった感でした。サードパーティーのレンズを使うのが生まれて初めてだったものの、メーカー純正の半額以下でこれだけの性能は実にありがたく。当時の地元の行事やお祭りではほとんどの場面がこのレンズの出番でした。単焦点に比べればもちろん描画力が落ちるものの、ズームの恩恵で撮り直しの効かないタイミングや場所では構図を決めやすく。
単焦点の50㎜は表現力が凄まじかったです。絞りを少し変えるだけで暴れ馬の如く表現が変わり、色々と試し撮りをしたものでした。あのキレとボケの対比が面白かったです。
撮影の本番は地元の行事やお祭りでしたが、ともかく失敗の許されぬ場面が多かったので、機材を入手した後は近場での撮影に毎週末励んだものでした。自宅から徒歩5分で秋葉原の中央通りがあり、当時平和の象徴でもあった歩行者天国は撮影練習に丁度良い空間でもありました。
何を撮っていたかというと、普通のカメラ小僧とは視点が異なっていて。なるべく全体の雰囲気を伝えたいなぁと。普通の人はコスプレそのものを撮るのでしょうけれど、自分の場合は撮影者の集団を撮っていたんです。
自分の本番は御神輿と担ぎ手という沢山の人や集合写真ですし、他にも運動会であったり、餅つき大会であったり、盆踊りであったり。ポートレートのような一人だけを写す場面は極端に少なく。
その当時の撮影分を昨日久し振りに確認したところ、いまでは撮れないような場面が何枚か残っていたので、せっかくだからこちらにも載せてしまおうと思った次第です。全て2006年の撮影分です。
2008年の秋葉原の事件まではこんな風景が当たり前でしたし、事件に近付く日までは露出度や過激度は実際上がっていた感でした。
気が向いたら、2007年から後のも載せてみようかと思っています。
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