FT8の申請から開通まで、記憶違いがあった様です。
自分は昨年の11月から運用していたつもりだったのですが、Blogを読み返したところ。
・2021/11/22 電子申請(デジタルの追加)
・2021/12/10 電子申請が通過
・2021/12/10 何故か3.5MHzで初交信
・2021/12/13 eQSLをオリジナルデザインに変更
・2021/12/18 北米と初交信
こんな流れでした。
FT8の運用開始時は21/50MHzのダイポールアンテナを利用していたものの、給電点が壁から近かったり、地上高も低過ぎたりで性能を発揮し切れなかった様です。
その辺が落ち着くまで右往左往でしたが、ローカル局に資材を頂いたり給電点の改善向けなポールを自作して頂いたりで、かなり使えるアンテナになりました。
実際、よほどコンディションが悪く無ければ、時間帯さえ合っていれば毎日の様に北米もヨーロッパも交信可能な環境になりました。
初めてイタリアやアルゼンチンと繋がった時は、かなり感動したものでした。うちのこんな貧弱な設備でもこんなに飛んでくれるんだなぁと。それも50W程度で。
一生無理かと思っていたアフリカも数局と交信出来ましたし。
南極はあと一歩まで近付けたのですが、よほどコンディションが整わない限り難しそうです。パイルでは必ず負けてしまいますし。
このマンションの隣りにあるローカル局のタワーとアンテナを観てしまうと、うちの小さな庭のアンテナは玩具程度にしか観えないのですが、見た目以上には頑張ってくれています。
QRZ.com上の交信国は現在97ヶ国、LoTW上のDXCCは現在87ヶ国です。
FT8を始めるまでQRZ.com上では10ヶ国も交信出来ていなかったと思います。海外はSSBの音声で英語の遣り取りでしたし、面倒臭く下手な発音も恥かしく。
PSKreportでローカル局の交信状況を確認したところ、ここ数日ほとんど電波を出していない様子。
生存確認を兼ねて、いつものチャンネルで呼んでみたところ、ちゃんと応答がありました。
なんでも、先日のジャンク市で入手した何かで色々と製作しているとのことでした。
まぁお空のコンディションもあまり良くないので、正解です。
ローカル局は自分より数週間遅れでFT8を始めたものの、既にDXCCも余裕で100ヶ国を超えています。やはりアンテナの差は大きい様子です。
それにしても、無職期間に入る前に無線設備を揃えていて助かったとも思っています。
勿論、仕事も並行して探してはいるのですが、何か趣味でも無ければ毎日時間の潰しようも無く。
いま利用している設備もゼロから揃えようとしたら二十万円以上のイニシャルコストが掛かってしまいますし、これを揃えた十年少々前でしたら半額くらいで済みました。
FT8を始めなければオブジェと化したままでしたし、試しに始めてここまでハマると思ってもおらずで。
まさかHFにSSBの変調で海外がここまで身近になるとは思ってもいませんでしたし。
自分の場合は仕事やプライベートで結構色々な国に行けていたので、人が移動するにはあれだけの時間が掛かったのに、電波ではほぼリアルタイムなんだなぁと。
インターネット経由の通信でしたら、何てことの無い当たり前で確実にコミュニケーションが取れるのですけれど、途中何の機材も介在せず電波でダイレクトに繋がるのは、やはり面白味を感じまして。
科学者というよりは実験者だったマルコーニも海洋上でHF帯の電波を色々と試し、まさかここまで届くとはと驚いたそうで。
何処まで距離を延ばせるか試しても、幾らでも飛んでしまったらしく、途中で船を引き返したそうで。
そんな経験が元になり、船舶通信の会社を立てて一儲け出来たそうで。
その航海の気分、自分も何だか解る気がします。
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