アマチュア無線が巣ごもり需要でちょっと人気だそうです。
しかし、初心者が陥りやすいコースがありまして。
V/UHFのデュアルバンドな無線機を購入してしまうケースです。ほとんどはFMモード機です。
アンテナも短いバンドですし、そのアンテナも調整不要で利用出来たり、一式揃えても比較的安く。
ハンディ機だけでも運用可能なので、イニシャルコストはかなり抑えられるのですが。
そのバンドは基本的に交信範囲が限られています。都内在住でしたら、せいぜい関東圏まででしょうか。
レピーター(中継局)を利用した運用ですと、もっと飛ぶのですが、占有してしまうワケにも行かず、挨拶程度の利用かと。
他に、FM系のデジタル通信もあるのですが、メーカーによる互換性の違いがあって、自分は利用していません。
何より気になるのが、そのバンドの利用者です。
タクシーやトラックの運転手さんや、お年寄りのラグチュー(長話)が多く。
それが駄目だとは思いませんが、描いていた無線の世界とは違いがあるかと思います。
自分もローカル局とのラグチュー用途で430MHzのFMを利用することがありますが、他の用途はほとんど無く。
また、FM機では今流行りのFT8が利用出来ず。
SSBが使えるのでしたら、V/UHF帯でもそれなりに飛んでくれるので(東海、東北方面くらい)、まだ楽しめそうです。
利用者がこういった状況ですと、せっかく始めたアマチュア無線なのに、短期間で幻滅してしまうパターンが少なくなく。
アンカバー(無免許の)局も少なくない様子です。
特に女性が初めて開局する場合、この状況を楽しめるとは思えずです。
そして、どのバンドも日本の場合は高齢者が多いです。良い人も居るのですが、偏屈者も少なくなく。
自分の開局当時は80年代の中学生でした。当時は50MHzのFMが活気あり、友人とのラグチューも楽しかったですし、コンディションが良ければ九州から北海道まで電波が飛んでくれました。
なので、あの時代であればそのバンドをオススメ出来たのですが、現状は閑散としており、それ専用の安い無線機も販売されておらず。
結果的に最初からHF機を買っておいた方が良かったとなってしまいそうです。
現行製品であれば、HF~50MHzに出られるヤエスの50W機が七万円ほどらしく。
ただ、他に必要な機材を検索したところ、無線機と同じくらい費用が掛かってしまう様子です。
随分値上がりしてしまったんだなぁと。
最初から良いものを買えとまでは言わないのですが、イニシャルコストはやはりそれなりに掛かります。
知り合いに無線をやっている人が居れば、中古品を伝手で安く譲ってもらえる手もあるのですが。
ちょっと纏まりの無い記事になってしまいましたが、イニシャルコストだけでバンドを選ぶのは無駄な投資になりがちですので、ご注意を。
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