現金書留

北海道の某図書館へ資料請求が必要となり、コピー代や郵送代を送金したのですが、現金書留を指定されまして。
300円の送金に対して、現金書留の費用は519円。
なんじゃこりゃです。

どうしても読みたかった資料なのですが、お金の送金はこんなに費用が掛かるんだなぁと。
銀行振込だと、もう少し安いのだと思いますが、送る金額より高いというのは矛盾を感じます。
出来るものなら、カード決済ですと助かるのですけれど。カード決済の場合はお金を受け取る方が数%の手数料を支払うそうですが、現金の送金よりは全然まともな差額かと。

以前に非営利な団体職員の技術職を経験したのですが、民間企業での経験が長かった自分には驚く場面が少なく無かったです。
例えば、千円の書籍を購入するのに稟議書のような書類が必要で、各課長に持ち回りで判子を頂く流れで。
持ち回りというのが名前の通りで、マンツーマンで直接押印して頂く行為で。
民間ですと数千円未満の買い物は課長の口頭許可だけで許されたりです。
僅か千円の書籍の購入に、数千円の手間が掛かる馬鹿々々しさに呆れたものでした。
役所に近い組織というのは、こういった点を見直すだけで、仕事の効率が相当上がると思います。
悪い奴ですとこういったお金の処理でズルい手を使い続けたりするのですが、そういった行為は必ず居たい思いをすると自分は思っています。
そういった悪い奴は、他の場面でも信頼が薄いハズですし。

前例に従う体制は悪く無いと思いますが、現代風な処理方法はどんどん取り入れるべきかと思います。
この二十年以上、日本は世界の中で色々と取り残された部分が多く。身近な小さな改革を続けることが大切に思えたりです。
その組織しか経験していない職員にとっては、何ら普通のことなのでしょうけれど。

今回取り寄せたかった資料は、大正時代の新聞記事です。
見出し一覧にご先祖さんの名前が残っており、それがWeb上で公開されていて知りまして。
自分のご先祖さんはその時期まで北海道の某地域でかなり繁栄していたそうで。
しかし、従業員の何らかの問題で商売を畳むことになってしまったそうで。
時期的にも新聞の見出しと関連のありそうな件だったので、本文を読んでみたくなりました。
自分のお爺さんは悔しさもあったのか、その件を語る前に既に他界していまして。

明治大正期の人物伝にはご先祖さんの名前も残されていて、幕末以前の江戸時代の足取りもWeb上で知れたりです。
どうにも、ずっとお人好しだった家系の様子で、役人の後の明治維新後は町長の様な立場で、仕事も上手くいっていたそうですが、大火で資産を失い北海道へ渡ったそうです。
苦労した甲斐もあり、また資産家に戻れたそうですが、やはりお人好しだったのか、頼られては断れない性質だったのも当時の記録に残っています。
和人による地域発展の下、隅へ追いやられた原住民アイヌの救済に尽力された教育者永久保秀二郎氏の日記にも、ご先祖さんの名が度々登場しています。

図書館に依頼した記事が届きましたら、没落までの経緯を何かに残してみたいとも思っています。
ちなみに、その後普通のサラリーマンになった自分のお爺さんは、国内大手の保険会社で支店長を続け、最終的には子会社の社長まで任されていました。
お爺さんの葬儀は、保険会社の副社長もいらっしゃったりで、なかなか立派だったんだなぁと。
家系の復興は意識していたのだと思います。

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