ここのところ、無線周りの環境がかなり整ってきました。
まず、HF用のダイポールアンテナ(DP)は7MHz以外SWRが1.1程度に。バンドによっては限りなく1で落ち着いています。
7MHzはSWRが1.7くらいまで上がってしまいますが、DPの片側が建物から2mしか離せない環境としては上出来です。実際それでも海外の局と十分に交信出来ています。
ただ、やはり好ロケーションに良いアンテナの組合せな局には脱帽です。こちらからは全く聴こえもしない局とのやり取りとか、凄いと思います。
アパマンハムの中では、小さな庭があるだけでもマシな方なのかと最近思ったりです。21MHzでもフルサイズのダイポールを張れる環境に感謝せねばです。
あと、オーディオインターフェース(AI)についてです。
USB接続の外付けなAIを自分は幾つか所有しています。現在のところスタインバーグ社のUR44という機種で落ち着いています。
これの設定にはちょっと時間が掛かりました。バランスを考慮しないと、フルパワー出力の前にALCが大きく振れてしまいまして。
UR44の設定にはコントロールパネルも含めると数段階のボリューム調整が必要で、これらの値が偏っているとALCが大きく振れてしまう傾向でした。
そして、ASIOでのサンプリングレートの設定がちょっと面白かったです。試しにハイレゾな192KHzを設定したところ、ダイナミックレンジが相当広がってしまい、逆に使い難くなってしまいました。
例えば、信号の弱い局しか出ていない場面で入力レベルを20dbほどに合わせて運用中に、信号の強い局が登場すると入力レベルが倍以上に跳ね上がってしまい。強過ぎるとデコード出来ずで。
その逆もあったりで、ダイナミックレンジはある程度狭い方が使いやすいんだなぁと。ある程度のレベルに合わせておいたら強い信号も弱い信号も捉えられるのが便利でして。
現在は48KHzで落ち着いているところです。これでも無駄に高音質だとは思いますが。
高音質なCDでも44.1KHzなのですし。
人が聴く音楽にしても、ダイナミックレンジが広すぎる音源は車の中で聴くのに不向きだったりです。エンジン音や走行音で小さな音など聴こえないのですから。
それと、今朝初めてスペインの局とFT8で交信出来ました。
朝6時頃でしたが、7MHzのFT8を受信していたところ、いつもの様にはヨーロッパ方面の局が全く聴こえてこなく。
そこへ弱い信号でしたがスペインの局が入感。駄目元で応答したところ、あっさりと繋がりました。両局ともシグナルは同程度でした。
この時間帯の7MHzのヨーロッパは幾ら強く聴こえてきても、こちらの信号が全く届かなかったのですが、今朝はいつもと違いました。
21MHzの夕刻ではヨーロッパと交信出来た実績も多いのですが、何故かスペインだけは上手く行かず。何度もトライしたのに。
普段から狙っているより、不意な拍子で上手く行ってしまうものなんだなぁと。
ヨーロッパの主要国とはほとんど交信が完了しています。しかし、オランダだけまだ上手く行っておらずです。
一度だけ交信出来たのですが、73が尻切れトンボになってしまった様で、こちらは完了しているのにあちらは完了していない様子でした。
過去に三ヵ月暮らした縁もあるオランダなので、ちゃんと繋がっておきたいです。
元々、7MHzに自分は魅力を全く感じていませんでした。
ハイパワーに大きなアンテナが無いと使えないイメージで。自分には似合わない領域と隅に置いていました。
しかし、実際に使ってみたところ短縮率の高いアンテナに50Wの出力でもFT8なら世界中と交信出来てしまい。国内での交信に至っては5Wでも問題無かったくらいで。
特にHFのハイバンドは夜間に使い物にならなかったりですが、7MHzといったローバンドは夜中に真価発揮で。
今回のスペインの交信も7MHzを食わず嫌いのままだったら実現できなかったかもです。
特にFT8初心者でHFに出てみたい方に7MHzと21MHzは外せないバンドだと思っています。出来れば28MHzもあった方が暖かい季節は楽しめそうです。
V/UHFについては恐らく短期間で飛ぶ範囲の局と交信し尽くしてしまうかと。自分も既にそれに近い状態です。
話がまた脱線してしまいます。
無線家からみたウクライナ情勢です。
2月のロシア侵攻後、ウクライナではアマチュア無線の利用が禁止されています。
それでも数局はFT8で電波を出し続けています。その多くはドネツクといった元々紛争地域だった場所です。中にはアンカバーとも云える局が勝手にコールサインを作って名乗っていて。(ドネツクは独立国家だと主張している様子)
正規のコールサインの局も登場しているのですが、どういった心境で電波を出しているのか謎でして。
生存証明としての意思表示なのか、ロシア寄りの人なのか、全く分からずです。SNSで検索すると、神経を疑う様な疑問的コメントもあったりなのですが。
そして、数日前のことキエフ近郊の局がCQを出していました。恐らく、世界でいま一番危険な地域かと。
例えば三日後に世界が終わってしまうと分かっていたら、人はどんな行動を取るんだろうと。
高価でも美味しいものを最後には食べておきたいとか、何かしらやりたかったことを実行するんだろうと思います。
その一つが趣味の無線だったとしても、おかしくなく。
自分だったら、勇気が無くて告白できなかった相手と一緒に過ごしてみたいです。最後の数日くらい。
無線など二の次で。
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