ちなみに対策後のワイドグラフ。
特に1000と2000Hzに乗っていたノイズが小さくなり、弱い信号がそこに重なってもデコードしやすくなりました。 pic.twitter.com/DWcFihGhxW— JG1UTA (@Jg1Uta) February 14, 2022
ここしばらく、FT8のノイズ対策等にハマっています。
例えば、ガラガラの144MHzでCQを出した際、かすかな応答音が耳では聴こえるのにワイドグラフ上に何も表示されなかったりデコードも出来ていないパターン。
これは受信感度が低い例なのですが、相手局に申し訳なく。対策としてはこちらの送信出力を落とすことで当初対応していました。
しかし、この対応が腑に落ちず。
元々は、リグのDATAポートから音声の入出力をPC内蔵のサウンドカードに直接接続していたのですが、これが駄目だった様です。
まず、ROLANDのUX-3というオーディオインターフェース(以下AI)を利用してみたところ、雲状のノイズは大幅に減り、受信感度もかなり向上しました。
上記のガラガラバンドでの弱い応答も拾えるようになりました。
しかし、縦線のノイズが増えてしまい。
この縦線のノイズは無数に発生したのですが、特に1000と2000Hzの縦線が太く、そこにトーン信号が重なるとデコードされない場面も多く。
眼では見えている信号なのですが、縦線ノイズが干渉している様子です。十分に強い信号であればノイズに勝てるのですが、弱い信号ですと負けてしまう様子で。
そこで、STEINBERGのUR44を利用してみることに。これも上記と同じAIなのですが、かなりハイスペックでプロミュージシャンでも対応可能なハイレゾ仕様です。
結果的にこれで縦線ノイズもだいぶ減りました。弱い信号もちゃんと拾ってくれて。
副産物としては、混んでいる7MHz等で弱い信号も観えるしデコードもしてくれるようになったので、受信局の枠に収まり切れなくなったり。
しかし、アマチュア無線でこんな大袈裟なオーディオ周りを使う人は少なそうです。
ネット上で他人様のシャックの写真を観ると、8トラックの卓等を観掛けるのですが、あれは自分の声を綺麗にする為なのかなぁと。
受信音の改善に使う人は少なそうです。
他にもパッチンコイル等でノイズ対策をかなりしました。
ワイドパネルの画像が綺麗でも、本来あるべきノイズや弱い信号を切り捨てているパターンがあるのかと思います。
本来あってはいけないノイズを切り捨てるのが重要そうです。多くの場合はPCからの周り込みのノイズがこれに該当しそうです。
特にPC内蔵のサウンドカードはPCそのものがノイズの塊なので、使わない方が良いのかも知れません。
また、リグにUSB端子が付いている場合はサウンドカードの機能をリグ側が持っているのですが、これもUSBケーブル経由でPCのノイズを拾ってしまう事も。
現に、ローカル局さんのリグはUSB端子付きのFT-991なのですが、USBケーブルにノイズ対策しただけで雲状のノイズが消えました。
ローカル局さんは他にも色々とノイズ対策をしたところ、18MHzの送信時にテレビ等に乗っていたノイズが無くなったそうです。
見事な副産物というか、受信ノイズが減るのは送信ノイズも減らせる効果があるんだなぁと。
あと、意外だったのがUSBケーブル。
三種類試したのですが、最初からノイズフィルタの入っているケーブルが意外にノイズを拾ってしまい。
オーディオの世界で、ケーブルだけで音が変わるといった話を時々聴きますが、周波数特性とかを可視化しない限り客観的に変化は認められない気がします。
今回は可視化出来る違いでした。
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