FT8の音声接続に、これまではデスクトップPC内蔵のサウンドカードを利用していたのですが、幾つかの不満がありました。
・特に2mでの受信感度が低く、こちらからのCQに応答があってもデコード出来ない。
・強力な信号を受信した場合、他の信号が見た目でも消される。
・強力な信号ほど低いデシベル表示されてしまう。
・ノイズが多い。
これまでFT8のデコードはデスクトップPC内蔵のサウンドカード経由で接続していました。試しにローランドの古いオーディオインターフェースで接続してみたところ、受信性能がアップしました。
ノイズが減り、信号もクッキリ見えるようになりました。
しかし、入力ゲインが低いと増幅しきれない様子。 pic.twitter.com/23m5leHuXS— JG1UTA (@Jg1Uta) February 7, 2022
他にも色々と問題があったのですが、試しに外付けのオーディオインターフェイスを接続してみました。
RolandのUA-3という機種です。PCにエレキギター等の楽器を接続出来るUSB接続の製品で、D/AやA/D機能を持っているというか。
FT8の導入当初もこの製品を使ってみたのですが、入力の設定を最大にしても2mでは20dbも出せなく、敢え無く使用をやめまして。
PC内蔵のサウンドカードでも似たような症状でしたが、コントロールパネルのオプションでブーストの設定があり、これで50dbくらいまで出せられるようになり。
このブースト機能はPC内蔵のサウンドカードにしか使えず。
それで二ヵ月程そのまま使っていました。
しかし、現実問題20db程度の入力があればデコードも丁度良い具合でして。
上記の諸問題もあり、UA-3を試すことに。
そして、なかなか素晴らしい結果が待っていました。
HF帯で試したところ、ノイズは圧倒的に減りました。そして、ワイドグラフ上に表れる各局の信号がとても切れ良く。
あと、非常に小さな信号もデコードしてくれますし、ワイドグラフ上でもノイズなのか信号なのか弱い信号でも確認しやすく。
結果的に、送信周波数を選ぶ際もかなり真っ暗な場所を選びやすく。
減ったノイズはバンド上の特に下の方です。あと、全般的にノイズも減ったので、弱い信号も目視で確認しやすく。
化学分析装置でも、バックグラウンドノイズが大きいと、微量の分析が出来ないのですが、それと似た原理というか。
ただ、平日昼間の2mは人がほとんどおらず、弱い信号を取れないといった問題が解決したのか謎です。
どうやら、PCの中というのはノイズまみれの様子です。
あと、UA-3のギター入力端子よりマイク入力端子の方が増幅度が高く、どのバンドでも最低20db出せるのを確認しました。
この入力レベルの調整については、これまでコントロールパネルを一々開くのが面倒だったものの、今後はUA-3のスライダー上で操作が可能です。
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