V/UHF帯のFT8についてはやり尽くしてしまった感です。
元々、近距離しか飛ばないバンドでもあり、二ヵ月程で交信済みの局だらけになってしまいました。
50MHz帯についてはEスポで遠くまで飛ぶチャンスも残っているのですが、多少開けているタイミングでも自宅のアンテナではキャッチできず。
まぁ夏場だったら違いがありそうですが、HF帯であれば普通に届く範囲だったりで。
そんなワケで、昨日はアンテナの入れ替え作業をしていました。
ワイヤーなダイポールアンテナの組合せの変更です。
50MHzと7MHzのエレメントは短縮コイルで共有していたのを、28MHzと7MHzの共有に変更しました。
50MHzとはオサラバな仕様ですが、そもそもローカル局とFMで時々交信するだけの50MHzでしたし、それであればモービルホイップでも十分だなと。
28MHzという周波数はCB無線と近いので、大して飛ばないバンドだと思っていたのですが、これがFT8ですと意外に飛ぶ様子でして。
あと、この二ヵ月のFT8の運用で解ってきたのですが、HF帯はアンテナの地上高に極端な影響を受けない様子で。
これは集合住宅暮らしのアマチュア無線家に大きなメリットでもあります。
低い周波数では短縮型のアンテナを使うしかない環境でもありますが、マッチングさえ取れていれば何とかなります。
使える帯域は非常に狭く、調整もクリティカルではありますが、FT8専用と割り切れば大きな問題では無く。
今回のアンテナの変更は一時間程度で片付くと思っていたものの、三時間以上掛かってしまいました。
NanoVNAを使えばサッサと片付くと思っていたものの、かなりクリティカルで。
最終的に7MHzも28MHzもFT8の周波数でSWR1.5以下まで下げられました。
作業が終わったのは18時を周っていたので、28MHzの面白さはまだ未経験です。
アンテナチューナー無しで使える様になったので、飛びは格段に良くなったハズなのですが。
あと、現在のアンテナ環境についてはローカル局さんのお手伝いや材料提供の恩恵も多いです。
ローカル局さんのFT8の設定やオペレーション方法は自分が伝授したのですが、見返りなど何も期待しておらず。
「始めたら面白いかもしれませんので、ちょっとやってみませんか?」的な感覚でした。
それが、ローカル局さんもハマったというより、運用形態そのものを変えてしまった様子です。
それまであまり熱心でなかったHF帯のアンテナも自作で次々と製作されていて。
HFのFT8は飛びも違いますし、英語を話せる必要も無く。
自分もリタイヤ後は無線三昧な日々を送ってみたいものですが、無職が半年以上続いていて、既に疑似体験はしています。
老後もこのマンションに住み続けるかは不明ですが、御近所さん達との人間関係は良好で、これを同じように老後に築くとなると難しそうでもあります。
一年や二年でこうなれるワケでもなく。
ポツンと一軒家的な生活にも憧れはあります。広い土地に単純で大きなワイヤーアンテナを広げたら、さぞや飛ぶんだろうなぁとか。
陽当たりさえ良ければちょっとした畑を耕して野菜を作ってみるとか。四季折々の花を育ててみるとか。
ただ、地方の僻地への移住はそもそも暮らされていた方々との人間関係が大変なパターンも多いそうで。
60代などまだ若者で、消防団に強制加入とか、馴染めなければ村八分とか。
その辺は、住宅街でしか暮らしたことのない自分には未経験の領域で。
元々縁があったのなら、全く別らしいのですが。
現在暮らしている柴又も、半世紀以上前は畑が土地の多くを占めていたそうです。
参道以外はもはや単なる住宅街でしかありません。
ただ、人懐っこい人が周りに多いので、自分には向いている感です。
採れたての野菜を分けてもらったり、高齢者の方からちょっと力仕事をお願いされたり、その見返りにお菓子を頂けたり。
適度な距離感もあって、丁度良い感覚で。
いまどき、そんな土地は少ないとも思えていまして。
逆に、近隣との境界線で揉めたり、大した問題でも無いのに騒音が煩いと喧嘩腰になったり、そんなイザコザの方が首都圏では多い様子ですし。
単なる新興住宅街なら幾らでもありますが、都心でなくとも文化が元々あった柴又に他ではない魅力を実感しています。
ただ、50代になった自分にとって、これは幼かった頃には当たり前だった近所付き合いでもあって。
それがまた懐かしく。
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