FT8の設定変更

ローカル局とFT8を楽しむ日々なのですが、物理的な距離があまりにも近い為、同じタイミングで同じバンドを利用しているとノイズ等々の問題が発生しています。
特に高調波が目立っていまして、これが他局の信号をマスクしている傾向で。

ローカル局がそうであれば、自分の信号もそうである危険性が高いので、お互い様な部分もあるのですが、技術的に解決できることであれば、それに尽きるかと。
しばらく前まで、ローカル局のトーン信号は実際に過変調気味だったので、送信出力が少し落ちるくらいまでトーン信号の出力を落としたところ、色々と解決しました。
実際、それで信号レベルというかS/N比がかなり上がりまして、他局からのピックアップ率も上がった様子です。
トーン信号の多くはノイズになっていたのかなぁと。

それでも、高調波は相変わらずでした。これが数km離れた局が受信したのであれば問題無いのかも知れません。しかし、我が家から50mも離れていないローカル局ですので、仕方がないのが前提で考えています。
お互いに包容力が無いと、変な問題に発展してしまいますし。

そこで更に解決策が無いか検索してみたところ、WSJT-Xでは「疑似スプリット」という機能で改善の余地があるらしく。
細かい原理は解らないのですが、送信時にトーン信号の周波数を変えるだけでなく、送信周波数も変えてしまう機能だそうで。
これで、送信機の不得意な低周波周波数領域が改善されたりなのかな?
トーン信号も高い周波数ですと、結果的に送信電力が落ちたりするそうで、そうであれば送信する電波の周波数そのものを上げてしまうという方法らしく。(下げる側の動作もあります)
実際に試したところ、高めとか低めとかのトーン周波数を選ぶと、送信周波数自体も変わっていました。

基本的に使った方が良さそうな疑似スプリット機能なのですが、リグとPCを制御する通信速度が遅いと、送信時にタイムラグが生じてしまうそうで。
ボーレートはそれまで9600で設定していたのですが、それではちょっと心配だったので38400まで上げてみました。(PCとリグとで同じ設定が必要)
ボーレートを上げ過ぎてしまうと制御が追い付かずにエラーとなる例もあるそうですが、うちの環境では幾度か試して問題無かったです。

例えば送信出力が同じだとしても、スプリアス成分に20%持っていかれていたものが10%になったら、けっこうな儲け分ですし、環境にも良く。
ともかく、自分の送信している電波が実際のところどうなっているのかは、なかなか解り難いものです。
結果が伴うと助かります。

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