明け方に3.5MHzでFT8をワッチし始めたところ、見慣れないコールサイン”TZ1CE”が。YAMAHAのレプリカみたいなプレフィックスだなぁと。
何処の国かと検索したところ、アフリカのマリらしく。
ピーター・バラカンさんのラジオ番組ではマリという言葉を聴くものの、全くの異国の地。
ともかく、やっとアフリカが聴こえました。40年に渡るHAM暦で初体験です。
9年前にJICAの技術支援でアフリカのカメルーンに伺った機会がありました。
アフリカでは比較的治安が良いとされていたものの、繁華街ではボディーガード同行でないと外出が許されず、スマホやデジカメといった高価な品を身にまとってはいけないルールもあり。
実際に不注意で自分も危ない目に遭いました。市場で握手を求めてきた男は日本の単語を幾つも並べて。親日家なのかな?と握手をしたところ、強烈な力で握られ放そうととせず。周りはそれに気付かない技というか。
「俺はビールを飲みたいから金をくれ」と分かりやすい英語を笑顔で語り出し。誰だってこんな薄汚いオッサンと握手したいとは思わないものですが、よほど日本が好きなのかなぁ?と勘違いしていました。
幸い、自分は過去に武道を習っていたので、少し考えてから手を離しました。武道で習った型ではそのまま返り討ちなのですが、それをやったら色々と問題が起こってしまい。
手を握るというのは親指と残りの四本指。握った手を親指を軸に90度回転させたら抜けるものです。
身体が覚えている動作ですし、心情的にはそのまま顔面の急所を狙ってみたかった気持ちは抑えました。
その後に男はお茶らけて何か言っていましたが、ブルー・スリー的に無視。ともかく、人の善意を踏みにじるような奴は許せずな性質でも。
カメルーンの仕事はトラブ続きだったものの、何とかしました。断水に停電に窃盗にPCのウイルスに。
一般人の方々は実に素敵な笑顔でしたし、日本では経験したことの無い風景や文化に刺激はありました。
しかし、日本で生まれ育った自分には常識が通用しないとしか。世界規模で考えたら自分の方が非常識なのかも知れません。
こんな経験があったので、アフリカにはプライベートで二度と行こうと思えません。仕事だったら仕方ないのですけれど。
勿論、馬鹿な真似をするのは一部の人だけなのも解ってはいますし、ツアー旅行など興味ない自分ですし。
ブルース・リーの名言は色々とありますが、やはり”Don’t think. FEEL!”に尽きるかと。
「考えるな、感じろ」。
これは東洋と西洋の入り混じった香港らしい台詞だとも思います。
まぁしかし、疑い前提で人と接したく無いものです。騙される方が幸せで。
馬鹿正直に接して痛い思いというのは残念ですけれど、見抜けなかった自分に落ち度はあると思います。
それでも、アフリカの野生動物達には好奇心を覚える自分です。これは幼少期から刻まれてしまったのかな。
コメント