明け方から幾つかのバンドでFT8をワッチしてみました。
とりあえず、FT-857のDATA端子からPCの音声取り込みは40dbで安定しています。本来はどのくらいが良いのかも分かっていないのですが。
幸運にも、3.5MHzも7MHzも手動のアンテナチューナーでSWRは十分下がっていまして。
3.5MHzと7MHzと21MHzでヨーロッパも北米も受信が出来てしまいました。こちらから届くのかは現時点で不明ですが、SSBでは滅多に聴こえもしない地域です。
やはり、凄いと思います。
あと、グラフの見方も少し理解出来るようになりました。
通信の原理的には1つの固定周波数で複数の局が異なる音声を同時に鳴らしている様な仕組みっぽく。若しくは固定周波数から少し上にズラした辺りで送信しているのかな?(受信する側では同じにも思えますが)
SSBだから混信しても基本的に問題無いのですが、FMでは潰し合いになってしまうんだろうなぁと。
FT8の電波形式は”8GFSK”だそうで、”F”が含まれているから当初はFMの様な周波数変調だと思っていたのですが、SSBで送信しているし、何だかなぁと。
あと、スペクトラム的なグラフの表示の診方なのですが、魚群探知機に近いモノを感じました。
基準周波数から上に離れて音声を数局が同時に送信していて、グラフ上では同じ局が幾度も送信していると、上下に黄色い帯が現れまして。
別の窓には「バンド状況」という一覧画面があり、そこにはコールサインと周波数が示されていて、上記のグラフと一致する仕組みです。
交信の手順を理解していないのですが、基本的にはお決まりの定型文を自動でやりとりしている様子です。
ただ、目星の局を手動で選ぶことも出来そうなので、こういった部分はアナログチックだなぁとも思えます。やはり、魚群探知機を頼りに魚を釣る様な雰囲気で。
いまも「バンド状況」と「グラフ」を観ながら綴っていますが、西海岸の局がこんなに強力に受信出来ているというのがまだ不思議です。
ただ、アマチュア無線の初心者の方はSSBとFMの違いもよく分かっていないでしょうし、最初からFT8の特性を理解出来るものなのか。
この時代の国家試験では、そこら辺の設問もあったりするのかな。
ともかく、FT8の仕組みを考え付いた人は凄いと思います。
CWも既にアマチュア無線の世界でしか利用されていない様ですし、SSBもそれに近いのかなぁと思えていた中、こんな使い道があったんだなぁと。
しばらくアマチュア無線の記事ばかり綴っていまして、無線に興味の無い方が読まれても「何をいっているのかサッパリ分からん」かと思います。
二十数年前に初めて無職になった時は一年間仕事をしないと決め込んで、Linuxにどっぷりハマっていました。結果的にその後のサーバー管理の仕事にも活かせた経験になりました。
今回はそこまで長期で無職の余裕など無いのですが、FT8を含めた現代風な無線環境を理解するには丁度良い期間なのかも知れません。
アマチュア無線を始めるにはそれなりのイニシャルコストが必要ですが、現在の設備周りはほとんどが十年前に揃えたもので、運良く故障もしておらず。
いまから同じものを揃えようとしたら結構な出費になったんだろうなぁと。
インターネットの時代に「何をいまさら」とも思えるアマチュア無線でもあるのですが、通信料も掛からずに地球の裏と交信出来るのはやはり面白く。
こういったデータ通信であれば、言葉の壁もかなり薄いですし。
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