昨夜のこと、NanoVNAをAmazonで購入しました。本日中には届く予定だそうです。
NanoVNAについては数週間前に自分もその存在を知ったばかりで、世の中便利になったもんだなぁと。
そんなNanoVNAは普通の人に馴染みの薄いモノだと思います。
NanoVNAは、主にアマチュア無線で利用される測定器の一つで、アンテナの調整に利用できます。
電波の送信にも利用されるアンテナはSWR特性というのが重要で、それをグラフ上で可視化してくれる測定器です。(他にも用途がある様子ですが)
SWRというのは、アンテナから効率的に電波を放射出来るか否かを数値化したもので、1が最良とされています。理想は1.5以下。
効率的な状態とは、送信機から送られた信号が全てアンテナから放射出来ていることで、非効率な状態とはアンテナから信号が跳ね返ってきて(反射)しまう状況です。
この反射を減らすにはアンテナの調整が必要です。また、反射が多過ぎると送信機が壊れます。
実際は送信機とアンテナはケーブルで結ばれているので、送信機からみたらアンテナだけではなくケーブルも含めてのSWRとなります。
アンテナ側でSWR特性を最良の状態にするには、利用する周波数の波長に適したアンテナの長さを調整するのが一般的です。
例えば、アナログテレビ時代のアンテナを思い出すとUHFとVHFではUHFの方が波長が短いのでアンテナのエレメントも短く。
と、このペースで綴っていたら恐ろしい文字数になるので、話が一気に飛びます。
マンション1F暮らしで小さな庭を持つ自分は、4mのポールを建てて21MHzと50MHzに同調したダイポールアンテナを建てていました。ポールの先には144/430MHzなモービルホイップも。
建物に囲まれた庭の環境は最悪に近かったものの、最低限の運用は出来ていました。
しかし、マンションの管理会社からクレームが入ってしまい、ポール物とも撤去。それから数年はベランダから伸ばした多バンドのモービルホイップのみの運用です。
これが全く飛ばないアンテナで、受信も悪く。
時間を持て余し気味なここしばらく、ベランダから当初に近い環境を再構築してみたいなぁと。
給電点は低くなるので、性能は期待出来無いものの、アンテナだけはしっかり調整したいなぁと。
YAESUのATUやコメットのアンテナチューナーは所有しているのですが、所詮はリグのファイナルを守る目的でしか無く、送受信の性能を上げるならアンテナ自体の調整が重要で。
10年前に局面を再取得して以降、トリオの古いディップメーターもオークションで入札していたのですが、ゴーストな共振点を拾いがちで、使い勝手はあまり良くなく。
その辺が便利に測れるアンテナアナライザーというシロモノも存在していたのですが、自宅の安いリグと同じくらいの値段で。
それが、しばらく前に検索してみたところ、アンテナアナライザーに負けない性能のNanoVNAという物が1/10の値段で近年販売されているそうで。
これは使えそうだなと。
この記事を綴っている途中、Amazonで昨夜注文した物がお昼頃に到着しました。
思った以上に小さな筐体でした。RF周りの回路とかどうなっているのだか。容積を占めそうなLやRとか、謎めいています。
とりあえず、手持ちの変換コネクター類でアンテナに繋がる同軸ケーブルにも接続。何段にも繋げた変換はNanoVNA本体よりも重いのですが、繋がってしまえばこっちのもの。
校正と最低限の設定を保存し、さっそくモービルホイップに繋げてみました。
共振点は幾つもある様です。今回はここまで解ればいいやと。
Amazonからお昼に物が到着。
アナログなオシロ等は直感的に扱えるものの、デジタルな測定器はメニューに馴染むまでが一苦労。
とりあえず校正と最低限の設定を保存。
手持ちの変換コネクターで接続出来たものの、本体より重量物。
7~430MHzなモービルホイップを試しに繋いでみました。#NanoVNA pic.twitter.com/uIqAuQehMz— SUKIYAKI (@SUKIYAKI) November 7, 2021
アナログなオシロスコープとかは直感的に操作できるのですが、デジタル系の多機能な測定器は、メニュー構成が複雑で。
まずはそこから慣れねばと。
理想としては、アンテナチューナー無しでリグとアンテナを繋げられればと。
ちなみに、自分が入手した物は以下です。写真とは見た目も異なる製品でしたが、一応ちゃんと機能している様子です。
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