らしさ

ロックにはロックらしさ、フォークにはフォークらしさが必要と思っています。
80年前後のRCサクセションや吉田拓郎のアルバムを僅かに所有しているのですが、これがちょっと期待外れだったりでした。
どちらもストリングスの音が中途半端に入っていたりで、らしくなく。
アレンジによってはもっと良い方向に持って行けたんだろうなぁと。
正直、これでは歌謡曲の雰囲気と変わらないなぁと。

なので、そこら辺のアルバムを入手するなら当時のライブ盤の方が、らしさがある感です。
実際、吉田拓郎の73年のライブ盤は今聴いてもカッコ良く。
極端な話、フォークなんてギター一本で録音した方が良いのかもと。
まぁ、偏見の相当入った意見だとは思います。

ストリングスが入っていて上手くまとまっているのは大瀧詠一辺りでしょうか。
ジャンル不明な”A LONG VACATION”はJazz畑の天才ピアニストな前田憲男さんがストリングも担当していたらしく、安っぽい音にならなかったとも思います。
学生時代に生演奏を偶然聴けた前田憲男、やはり凄く。自分はそれまで日本のJazzを馬鹿にしていた性質でして。
特にテレビでよく見かけた晩年のジョージ川口など、勝新太郎と同列の終ってるオッサンと片付けていて。
ただ、勝新太郎さんについてはその後に観た古い映画で考え直したりしています。仕事は真剣だったんだなぁと。
ジョージ川口は未だ謎。

話を戻して、Jazz系でストリングスが美しかったのといったら、Nat King Coleです。

貧乏学生の頃だったかに大磯ロングビーチのCMで流れていた一曲、Stardust。
映像も美しかったCMですが、この曲抜きではインパクトも薄かったと思います。
しかし、このお陰で大磯ロングビーチは海外より遠くの楽園なイメージになってしまい。

娘さんのナタリーはとても綺麗で、桑田佳祐は「お父さんに似なくて良かったネ」とラジオ番組で漏らしていたり。
桑田佳祐も、聴いている曲のジャンルが半端ないというか。そんなネタを出されても、若い世代は知らないだろうに。

久し振りに聴いたスターダスト、やっぱり美しいです。

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