Chuck Mangione

最近、とくと名前を聴かなくなったChuck Mangioneさん。
70~80年代はブラスバンドのレパートリーで、CMにも彼の曲が幾つか使われていました。
それが、何となく検索したところ、合衆国のアニメ「King of the Hill」に登場していたそうです。
Wikiの説明によると『国歌など何らかの演奏をする場面には必ず登場してトランペットを吹くが、いつも途中から自分の曲「フィール・ソー・グッド」にすり替えてしまう』という役で。

個人的にはかなりツボに入ったシュールな映像でした。
ただ、50代以上の人は存じていても、子供の世代はこのアニメでしか存じない謎のオッサンなのかなぁとも。
まぁどんなカタチであれ、生存が確認出来て良かったです。

追記:
このアニメは合衆国南部の保守的な家庭を風刺しているそうです。
映画「That’s the Way of the World」もレコード会社のお偉いさんが保守的な音楽一押しで、当時斬新な黒人グループを否定する様な流れだった記憶です。(合衆国からDVDを輸入したものの、日本語字幕が無く大意しか理解できませんでした)
合衆国で保守的なポップというと、カーペンターズとかが筆頭なのかなぁと。あれはあれで好きですが、カーペンターズのベスト盤のライナーノーツには「本当はスティーリーダンの様な斬新な曲を演りたかったのでは」とも綴られていました。
チャック・マンジョーネについても、良い子が聴くべき保守的ポップな匂いがします。それでも自分は個性を感じて好きなのですけれど。

マンジョーネさんについては、このアニメで幾度も登場しているっぽく、このマンネリ感が逆に面白そうで、登場したら「待ってました!」な拍手とかもあり得そうで。
しかし、ストーリーに彼を採用した方は凄いセンスだと思います。合衆国で存命中の著名ミュージシャンなんて幾らでもいるのに。
8Bitな古いゲームでスーパーマリオがあんな風貌だったのは、限られた画素数で特徴を出しやすい見た目だったからだと何かで読んでいました。
マンジョーネさんは実存する方なのですが、アニメ化しても知る人は一発で判る風貌でした。だいたい、フリューゲルホンといったかなりマイナーな金管楽器の音色も独特なダークさで、あの時代にあの楽器を表舞台に立たせた功績は大きく。

ついでに、70年代の全盛期をプンプン感じるEWFの映画も埋め込み。

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