久方ぶりに再会の友人とセピアさん&柴又散歩。
娘さんのイラスト集も素敵でした。
15年ぶりくらいの再会でした。大学時代の友人です。
自分、無精者で10年以上会えていない友人が何人も居て。それも同じ首都圏で暮らしているのに。
流石に10年ぶり以上ですと、話題に事欠かず。逆に、毎年会っているのに毎度同じ思い出話というのも新鮮さが足りなかったり。
友人がBill Evansを聴くようになったのは、自分の影響もあったそうです。
大学の卒業式が近かった頃にレンタカーで小さなスポーツカーを借りて、女性とデートした思い出がありました。(女性の名誉のために彼女とは綴りませんし、彼女では無く)
当時ANAでスチュワーデスをしていた女性、美人でしたし高収入でしたし、北海道の同郷で無ければ付き合ってくれなかったと思います。
その際に、カセットテープには自分の好みの曲を沢山録音してデートに挑んでいました。
高校時代にバンドでボーカルもしていた女性、音楽に合わせて歌ってくれたり。相変わらず上手だよなぁと。
歌が上手いだけでは無く、美人だったし頭も良かったしスポーツも万能で。ちと生意気な点もありましたが、それを補う以上の優しさもあって。ピアノも自分より上手でした。
その後、プロスポーツ選手と結婚されたそうで、完璧な人生を進んでいるんだなぁと。
ただ、数年前に友人から聴いた話では何かの病気で下半身不随になり、現在は寝たきりの生活になっているらしく。実家のお母さんが看病に当たっていると。
これにはちと驚きでした。何のウイークポイントも無かったのに、完璧過ぎたのに何故に。
女性のお母さんとはほとんど面識が無く、大学時代に単車で北海道へ帰省した際に女性の家を訪ねた際はお母さんからおもむろに嫌な顔をされ「何方ですか?」と。
自分の名を名乗ったら、笑顔で娘さんを呼んでくれて。悪いようには伝わっていなかったようで、そんな点も嬉しかったりでした。
その頃、女性は地元のミスエアポートに選ばれていて、お祝いの一言でも伝えたかったんです。
と、話が逸れました。
レンタカーのデートは女性が暮らしていた寮に送り届けるところで終わりました。
車の返却にはまだ半日ほど余裕があり、大学で親しかった友人を呼んで運転してみるか?と。
呼んだ二人は自家用車を所有していて、楽しんでもらえたようで。HONDAのビートという軽自動車だったのですが、軽自動車とは思えぬ走行性能だったそうです。
自分と言えば車の免許は卒業の年に取得したばかりのペーパードライバーで、運転するのもやっとで乗り味云々を比較も語れるワケもなく。
その際に車で流れていたカセットテープの曲を友人も気に入ってくれたらしく。その中の一曲がBill Evansだった様です。
デートで車を借りたのは自分も覚えていましたが、誰の曲を入れていたのかはほとんど忘れていて。女性が見事に歌っていたドナサマーは覚えていたのですけれど、Bill Evansも入れていた記憶は飛んでいて。
再会した友人曰く「車で流れていたカセットが深夜に合った曲だったんだ。あれは誰の演奏か聞いたら、コレだよと部屋に飾っていたジャケットを教えてもらえて」と。
自分はレコードプレーヤーを持っていなかったのですが、LPの大きなジャケットが好きでWaltz for Debbyのアルバムを当時部屋に飾っていました。
高校時代から自分はJazzの名盤系を聴いています。
しかし、当時はYoutubeなど無く、実物のCDを購入して聴くまではハラハラドキドキでした。名盤と言われる作品であっても難解なのは多く「これの何処が良いの?」と思えるのも何割かありまして。
そんな中、EvansのWaltz for Debbyはホッと出来たアルバムでした。難しい顔して聴かなくて済むんだなぁと。ただ、実家の母曰く「こんなのJazzじゃない」とも酷評されています。
母の言葉にはちと頭にきましたが、まぁJazzの難解なイメージとは掛け離れているとは思います。お酒を甘く飲みやすくしたようなというか。
逆に、あまりにもノーテンキで本能だけなロリンズの演奏にインパクト感じたり。Jazzというジャンルでもこれだけ違いがあるんだなぁと。
しかし、友人もEvansの演奏にインパクトを受けていたから覚えていてくれたんだろうなぁと。
どういう訳か、友人は自分のお気に入りのマイナーなアルバムまで気に入っていてくれて。
Evansはトリオとソロのアルバムが主なのですが、フルートやサックスの奏者との名演も残していて。
夜寝る際には子守唄替わりのセットリストをスマートスピーカーで鳴らしています。その中にも未だこんなアルバムの曲を潜めている自分です。
確かに、夜に合うんですよね。
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