愛煙家だった歌い手さん

美声なのに愛煙家だった歌い手さんがちと不思議だったりです。思い出されるのが三人。

まず、山本潤子さん。ハイファイセットの楽曲が自分は好きで、今でも時々聴いています。
山本潤子さんの声とか丁寧な歌い方、毎度凄いなぁと。
煙草を吸っていてもあれだけの美声というのが、不思議な一人です。

続いて山下達郎さん。
90年代くらいまで愛煙家だった記憶です。当時週末の車で流していたラジオで「煙草を止めたら高い音まで楽に出せるようになった」と伝えていました。
元々ハイトーンまでしっかり歌い切れていた印象でしたし、煙草をやめたらメリットがあるんだなぁと。
山下達郎さんの80年代くらいまでの楽曲は自分も好きで、アルバムも数枚所有しています。ナイアガラ系なのもあってか、音の洪水感が素敵で。
ただ、ラジオ番組での批評はちょっと厳しく。友人経由から聴いたのですが「ドナ・サマーのマッカーサー・パークは嫌い」だそうで。自分が好きな曲を否定されるのはシャクなものです。(追記:うろ覚えです)
それ以来、ちょと嫌な奴のレッテルを貼ってしまっています。ただ、音楽性は凄いと思います。大瀧詠一に比べて、コンスタントに良作を生める能力も凄く。

最後はナット・キング・コールさん。
少しダーク気味な美声ですが、独特の柔らかさがあります。この方の歌を初めて聴いたのはバブル時代のCMでした。大磯ロングビーチのCM、使われていたのはスター・ダスト。
何ともロマンチックな映像と音で、CMを観るだけでうっとり気分。(以下の動画はCMと別物ですが同じ曲です)

大学生時代にお気に入りだったカフェレストラン(北綾瀬のパステル)でアルバムを流してもらったところ、チーフ(マスター)にもそのお父さんにも好評で、お店でも同じアルバムを置いてもらっていました。夏でも冬でも聴ける曲というか。
桑田佳祐さんのラジオ番組でナタリー・コールさんの曲をかける際「お父さんに顔が似てなくて良かったネ」と紹介されていました。
あと、深夜のB級映画で、たまたま観た作品にナット・キング・コールが主演されていたのがありました。何方かの自伝映画だったのですが、全くの駄作なものの動くコールさんは貴重な映像だったなぁと。
ピアニストとしてのアルバムも所有しているのですが、特に印象に残る演奏が無く、歌い手さんとしての才能が光っていた感です。

コメント

  1. ルノワール佐藤とロマンハリケーンズ より:

    山下達郎の「マッカーサー・パーク」の件については、ラジオ番組でのジミー・ウェッブ特集の時に、リチャード・ハリスが唄ったオリジナルバージョンをリスペクトしていた。
    ただし、甲乙という点でリチャード・ハリスのほうに軍配を上げていたに過ぎず、決してドナ・サマーバージョンを嫌っているというわけではなかったかと思います。