地獄の黙示録

この作品も昨夜観ました。30年以上前にテレビ放映で観て以来です。
ストーリーは何となく覚えていました。あと、この場面はこの作品だったかな所々。
ストーリーと云っても、大雑把な枠しか無いのかなぁとも思える作品。
敵地のずっと奥で戦争を放棄し小国を築いてしまった隊長、その隊長の暗殺を指示された主人公の物語。狂気な場面が続きます。

ベトナム戦争系の作品ですと、東洋人が未開の民族に扱われがちにも思えます。この作品でもそうでした。何考えているか分からない集団がジワジワ近寄ってくるというか。

今回観た作品は三時間を超える再編集版で、過去に観なかった場面も含まれていました。
特にフランス人が開拓した地域でのエピソードは印象的でした。見た目は同じ西洋人でも、歩んだ道が異なると考え方も全く異なるんだなぁと。

この作品が映画館で上映された当時のCMを何となく覚えています。サントリーが黒沢監督をCMに登場させていた時代と重なっていたような。
更に話が脱線しますが、高校時代の文化祭でクラスによる舞台発表が必ずあったのですが、まとまりの悪いクラスですと、他人任せな二人芸になりがちで。
クラスのほとんどが「面倒臭いから関わっていられない」という流れで、学級委員が抱え込んでしまった結果、何だかよく分からない芸を披露したりで。(自分のクラスは全員巻き込んで手の込んだ芸を披露するのが毎度楽しみでした)
その中で特にワケの分からなかったのがK君の一人芝居というか踊りでした。謎の創作ダンスを一人で披露。

あまりにも奇怪な内容でした。K君は軍事オタクでもあり、書道の達人でもあり、文学青年でもあり、学業成績も悪くなく。ただ、ちょっと変態でした。
文化祭の後にK君に聴いてみました。「あれは何を意味していたんだ?」と。

K君曰く「地獄の黙示に登場した踊りだったんだよ」と。しかし、そんなの知ってる奴なんて、あの会場に何人居たことだか。
仮に知っていたとしても、どうしてそれをあの場で披露する必要があったのだか。ともかく、K君はあの場であれをやりたかったのです。
地獄の黙示録という作品自体も「どうして?」という展開が幾度かあるのですが、「誰かがそうしたかった」としか説明つかない場面でもあり。その点で、K君の主張も「あの作品っぽいよなぁ」と。

昨夜、作品を部屋で観ながら「その踊り」らしき場面を意識していました。しかし、それらしき場面は一箇所程度だった様子でした。それも特に長いカットでは無く。
普通の人には印象に残らない踊りだと思えました。
しかし、K君には何か引っ掛かるモノがあったんだろうなぁと。

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