物騒である

お昼過ぎに単車を引っ張り出し、久し振りに高島平まで焼きそばを頂きに。あぺたいとさんの焼きそば、自分は時々無性に恋しくなりまして。
単車を押してマンション前の道路まで出てみると、そこら中が規制線でお巡りさんもちらほら。
いつも進む方向が駄目なら逆方向に進もうと思っていたらお巡りさんが近寄ってきて「ここら辺全部囲まれているので、いま開けます」とのこと。
「事故ですか?」と聴いてみるとそうらしいのですが、詳しくは教えて頂けず。

あぺたいとで頂いたビッグのサイズはこんなに大きかったか?と疑う量。最初から尻込みで、残してしまいそうな罪悪感。
これを何とか平らげ、外で一呼吸。直ぐにヘルメットを被ると恐ろしいことになりかねず、しばらく高島平を散歩してから帰路へ。

自宅へ戻ってみると、二軒隣りのアパートが規制線で囲まれていました。他の道路は平常通り。
お隣の床屋さんの御主人がお店の前に丁度いらっしゃったので聞いてみました。
 SUKIYAKI:何だったんでしょうかね?
 ご主人:ガスの事故で二人亡くなられたらしいんだ。
 SUKIYAKI:爆発しなくてまだ良かったですね。。
 ご主人:うん。救出までえらい騒ぎで、二階のあのガラス窓割って入ったんだよ。
 SUKIYAKI:あらら。

そんな会話でした。他のご近所さんからも聴いたのですが、どうやら自殺っぽいそうで。実際のところはお巡りさんも口を閉じたままだったそうですが。
一階の住民がガス臭いと通報し、ガス会社、警察、消防と集まったらしく。
現代のガスではガス自殺など出来ないと何かで読んだ記憶です。何処まで本当か知りませんが、ガスには毒になる成分が入っていないし、窒息する前に何かに引火して爆発してしまうイメージでした。
実際どうなのか知りませんけれど、ガス中毒で二人は亡くなられたとの話でした。燃料用のガスでは無くて練炭とかの燃焼後の一酸化炭素中毒なら分かるのですが。
一階の窓は全開状況で、時折住人さんが顔を出していたり。巻き添えくわなくて良かったよなぁと。

このアパートは今年建ったばかりで、夏頃にようやく入居者が埋まった様な状況でした。入居者はほとんどが若者だった様子で。
この一帯はもう十年以上前から住宅で占められていて、居住者の平均年齢もけっこう高めな様子です。どちらかというとお年寄りが目立っていて。
この新しいアパートで、平均年齢が少し下がったかなぁなんて思っていました。
アパートに出入りしている中には、若い二人組の女性も居た記憶です。仲良くルームシェアでもしているのかなぁと。

自分が観掛けた若いあの二人だったのか分からないのですが、ともかくお年寄りは暮らしていない集合住宅でした。
まだ未来ある若者が、何故に。

こういった件が身近であっても、直後はどうにも実感わかないです。(これ自分だけでは無いそう)
大学時代に飛び降り自殺直後の歩道に遭遇した際も、あまりにも現実的でなくて妙に冷静だったり。
歩道で歩いていたらしいサラリーマンが巻き添えになり、どちらも倒れて一方はイビキをかいていて。
何だこれは?でした。
後になってから恐ろしさに気付いたりなのですけれど。
漱石の三四郎でも主人公の上京直後にこんな場面があったなぁと。

ともかく、亡くなられたお二人にお悔やみ申します。
大家さんも大変だろうなぁ。
爆発してたら、大きな窓だらけのお隣の床屋さんも大変だったろうなぁ。

【追記:2018/10/22】
この事故、ニュースにもなってしまいました。以下は産経新聞さんの記事「同居の親子死亡、自殺か 東京・葛飾区のアパート」の引用です。
『 警視庁亀有署は22日、東京都葛飾区柴又6丁目にあるアパートの一室で21日午前に、いずれも無職で住人の女性(45)と女性の長男(23)が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されたと明らかにした。同署は自殺とみて調べている。

 亀有署によると、21日午前9時半ごろ、女性が「息子が自殺した」と119番。警察官が駆け付けると、室内のロフトに横たわっている親子を発見した。

 女性は頭にポリ袋をかぶった状態で、中にはガスボンベが入っていたという。親子は2人暮らし。いずれも目立った外傷はなく、詳しい死因を調べている。』

記事を読むと、ますます謎でもありました。どうして?な。
昨日の時点ではご近所さんも詳細が分からず、お巡りさんたちも口が堅く。色々と噂や想像が膨らんだりしましたが、まぁ酷い尾ひれが付いた程でも無かった感です。
ただ、通報されたのは一階住民では無くて、亡くなられたご本人だった様子です。あと、都市ガスとかを使ったワケでも無かった様です。
詳細を知ったところでどうにもなりませんが、今日も現場検証が続いている様子でした。

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