御近所の噂

この地域に引越してきて三年経ちました。
先週のこと、表で草刈りをされていた地元のご婦人たちの声が開けていた窓から響いてきました。
話の前後は分からないのですが「ここのお兄さん、よくやってくれてるよね」「あのベランダで煙草吸ってる兄さん?」「そうそう」というのが聴こえてきまして。
別に聴き耳を立てていたワケではないのですが、歩道から部屋まで10mも離れていなく。
とりあえず、悪い噂で無くて助かりました。悪い噂でしたら自分の性格ですとけっこう落ち込んでいると思われて。。

丁度一ヵ月前に歩道の植え込みの雑草を刈ったり、伸びた梅の木の手入れをしたりの数時間、目撃者はどうにも多かったようです。
自宅の小さな庭は外から丸見えなので、なるべく美観を損ねないようには努力していました。完璧とはほど遠いですが。
三度の夏とも、花壇のヒマワリを楽しまてれいる方が多かった様子で、歩道を歩く子供がヒマワリを指さして喜んでいたり。
都心の下町時代と違って、現在の自分は積極的に町の活動には関わっていないのですけれど、適当な距離感を保ちながら公共性を意識した日々は気軽でいいなぁと思うこの頃です。
派手な行事とかは身近にぜんぜん無いのですけれど、小津安二郎の世界観っぽくてこれはこれで良いもんだなぁとしみじみ。

しかし、例年ですと夏場に幾度か歩道の草刈りが行政の対応であったりでした。今年はどうして無かったんだろう。
ひと月前に自分が刈った部分も、既に雑草でボウボウです。刈った草が乾いたらゴミに出そうと植え込みの隅に溜めていたものの、九月からは雨が多く刈った草の束はけっこう悲惨な状況です。
今年の夏は暑過ぎたから、行政の対応も難しかったのかな。蚊に刺されないよう長袖長ズボンの作業では熱中症も怖いし。

話が少し飛びます。
裏のアパートの一階で暮らしているお婆ちゃんも園芸が趣味の様で、年中何かの鉢植えに触れられていて。
自分もこのお婆ちゃんから二度ほど鉢植えを頂いています。そのうち何かお返ししないとなぁとは思っているのですけれど。
そのお婆ちゃんの部屋のベランダには洗濯機が置いてあるのですが、ここしばらくトラ柄の猫が乗っています。あの場所は陽当たりも良くて雨にも当たらずに済むので。
この夏は暑過ぎたのもあって、最近になってお気に入りの場所になったんだろうなぁと。猫も秋を感じているんだろうなぁと。
先日、庭の草むしりをしていたところ、この猫はアパートの塀の上からずっと自分を見つめていて。
自分のこと興味あるならうちの庭にも「おいでおいで」と思っていたりです。出来るなら撫でさせてほしく。

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