タイトルは高校時代に友人から「読め」と貸された五木寛之さんの小説です。
学園祭でラッパを吹いた後に手渡された作品です。
どんなものかと読み進めると、いままで読んだことのなかったジャンルでした。こんな世界もあるんだなぁと。第一、生活の中に当たり前のようにエロがあって。
高校時代は文系の人種とも付き合いが多かったので、好きな本を貸し合っては感想を楽しみにしたりでした。
その後に「青春の門」等も読んでいますが、自分が旅とか冒険とかに憧れてしまうキッカケは五木寛之さんの影響があったのかも知れません。
世界一寒いとされる冬のシベリアの地域にて日本の学生四人組が保護されたとのニュース記事を、昨夜たまたま観掛けました。
記事に対するコメントは散々な内容が目につきました。この批判的なコメントをする人達はどんな人生を歩んできたのかなぁ。
まぁ、記事の書き方も誤解を招きそうだったので、仕方ないかも知れません。装備は夏用のテント等々。
単なるノリだけの馬鹿集団だったのか気になり軽く検索したところ、関西の旧帝大の学生達の様子でした。
学業優秀な学生達だから馬鹿なマネはしないとはなりませんが、旅の計画はしっかり立てており、自分のような素人が見る分には十分な事前準備や訓練もされていたようです。
この計画が事実なら、ニュース記事はもう少し書きようがあったのになぁと思えてしまい。
十年以上前に中東の紛争地域で日本人の若者数人が拉致され、外務省経由で救出された事件がありました。
あまり表沙汰にはなっていないようですが、救出には相当な費用が掛かったと聴いています。
救出された若者達は会見で「また行きたい」くらいのことを話していて、当時の政府関係者に相当怒られた流れだった記憶です。
何らかのボランティア名目だったのかもしれませんが、万一の覚悟が何処まであったのかなぁと思っています。
自分も、アフリカの出張があった際は万一のことを考えました。
その暫く前には「アラブの春」もあり、アフリカも徐々に治安は悪化していて。
危険は感じていましたが、当時勤めていた会社の仕事でしたし国の技術支援名目でしたので、何かあったらちゃんと守ってもらえる安心感はありました。
ちなみに現時点では更に治安が悪化している状況だそうで、いま「行け」と言われても深く迷うと思います。
自分が伺った際も、外出時は基本的に現地スタッフが同行してくれましたし、危ない場面には幾度か遭遇しています。
そのスタッフの自宅にも伺いましたが、暮らしていたアパートメントの門は鉄格子で常に警備員が待機していました。
そんな流れでロシアに行くには幾らくらい掛かるものなんだろう?と軽く検索してみたところ、案外安いようです。
「青年は荒野をめざす」も船でロシアに渡っていて、気になるルートだったりです。
更に以前の仕事でヨーロッパを往復した際、飛行機から拝めたシベリア大陸になかなか考えさせられました。
夜の飛行、ひたすら雪で覆われた大地は青白く。灯りも人工物もほとんど見当たらず。
この地域の人達はどんな生活をしているんだろう?とか、万一不時着したら何時間生きていられるのだろう?とか。
アフリカ出張の際も上空から拝めたサハラ砂漠は何処までも砂地で、こんなところに取り残されたら生きて脱出出来ないだろうなぁとか。雪の大地も砂漠も、上空からではカメラのオートフォーカスが機能しませんでした。
若いうちに苦労しとけとか言われますが、それよりも若いうちに旅をしとけとは思っています。
それよりも、若いうちに本を読んでおけかな。
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