BoxモノのCD

初めてBoxモノのCDを入手したのは大学二年生くらいの頃。
Bill EvansのComplete Riverside Recordingsという品でした。RiversideレーベルでのEvansの演奏がほぼ全て収まっている12枚組。
それ以前にはアナログレコードでも発売されていたようです。
このCDが当時定価3万6千円で、貧乏学生の自分には清水の舞台的な買い物でした。
既に単品のCDを数枚入手していましたが、結果的に購入して良かったと思います。
まぁ、裏切られれのは承知でしたけれど「限定発売」の触れ込みで。
特に国内版のBlue NoteレーベルのCDなんて限定と言っておきながら数年以内に安く再販されていたりで。

あれから三十年ほど経ち、CDの世界も随分変わってきたようです。
アナログレコードやカセットテープ等含めて、一つのメディアが30年以上利用され続けているのは、なかなか素晴らしく。
メディアは残っていても再生できるハードが壊れたとか残っていないとか、けっこうあるかと思います。
映像モノを含めると、VHD、LD、ベータ、MD等は短命な部類だったかと。
そんな点で、長寿なCDは素晴らしいと思っています。

しかし、昔に比べるとCDは売れなくなっているそうです。
若い人達が買わなくなったとか、何処かからダウンロードしてくるとかが原因なのか。
その結果か分かりませんが、特にBoxモノのCDがやたらと安い昨今です。
上記に綴ったEvansの12枚組もAmazonでタイミングによっては1万円程度で売られていたりです。
EvansのVerveレーベルでのコンプリートに至っては、18枚組で7千円程度だったり。
過去を知る人からすると、タダの様な値段です。
興味あってどれから買えばよいのか分からなかったら、「Boxを買っとけ」と言いたく。

ただ、いきなり十数枚の演奏を全て聴くのは大変な作業でしょうネ。
コンセプトを持った一枚のアルバムというのは、ジャケットのデザインを含めて存在感があったりです。
なので、最初は代表作の一枚を聴いてもらって、それが気に入ったらBoxという選択が良いのかも知れません。

あと、元々がアナログ盤でCDで再発された単品というのが、特にJazz系ですと困った曲順だったりです。
オリジナルに含まれていなかった別テイクの曲が入っていたりするのですが、それが連続で同じ曲が流れたり。
Live演奏ではあり得ない曲順かと思えますし、聴く側もけっこう嫌だったりします。
出来るものなら、オリジナルの曲順が全て終わった後に、ボーナストラックとして別テイクを入れてほしく。

その辺、Boxモノで良く出来ているなぁと思えたのがEarth Wind & Fireのコロムビア盤です。
全盛期だった頃のコロムビアでの録音がアルバム単位でほぼ全て網羅されており、曲順もオリジナルに忠実で。
更にボーナストラックは別のCDに収まっていて。
「Shining Star ~ That’s the Way of the World」の切れ目ない流れはとても重要だと思っています。
このBoxも十数枚のアルバムが収まっていながら、現在七千円未満の値段です。
自分の若い頃に発売してほしかったです。単品を既に十数以上所有していた中で、入手してしまったりでした。

ちとアフェリエイトになってしまいますが、自分の所有しているBoxモノを以下に載せておきます。





以下は検索途中で見つけてしまった71枚組。流石にこれはやり過ぎ。一つのレーベルで長居し過ぎは良くないのかもと思ったり。
レビューを読むと、一時期は二万円台で発売されていた様子です。その時買っておけば良かったかも。
しかし、高校時代に入手していたとしたら、勉強そっちのけだったろうなぁ。

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