二十数年ぶりに、ハムフェアへ伺ってみました。
アマチュア無線の祭典みたいな催しです。
三月の震災以来、非常用の通信手段になるだろうと再開してみたアマチュア無線。
アンテナも建て、無線機も再入手し、せっかくなので取得が容易になった電信の免許も頂いて。
自分が大学生だった頃がアマチュア無線の全盛期だったと思います。当時流行ったバブリーな映画の影響もあって。
下火続きのその世界、久し振りに覗いてみると、やはり当時の賑やかさはもう残っていませんでした。
本日の会場であった東京ビッグサイトは、グッドデザイン関連や漫画関連の催しが他に開催されていました。
それに対して、ハムフェアは「なんじゃこりゃ?」でした。他の催しの客層と明らかに違う。
否定しているつもりでは無いんです。秋葉原のガード下のパーツ屋さんの雰囲気というか、映画「ブレードランナー」のワンシーンに通ずる東洋のエキゾチックさ。(それを共通項と思う人は少ないのかも知れませんけれど)
しかし、帰りの単車で答えが出ました。
あぁ、あれは昔の秋葉原に集まっていた無骨な人達だったんだ、と。
秋葉原の客層が変わってしまったんだと。
とにかく、高齢化が進んでいるのは客層をみてもよく分かりました。
お年寄りだらけでした。当時のような若い世代は疎らでした。
自分の高校時代、理系の同期の何割かが所持していた免許でした。
アマチュア無線の根底は、技術の好奇心にあると思っていますし、技術立国日本は過去のものになってしまいそうです。
既に生産拠点の多くが海外に移動していますが、開発能力も失ってしまいそうで。
なんて、年寄りのボヤきだな。こりゃ。
否、傍から観たら自分もあの客層に十分染まっていたのかもしれん。
ガァ
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