漱石の地名

朝から外が騒がしく、販売機の缶コーヒーを買いに出てみると、地元の担ぎ手の皆さんが集まっていました。
何でも、小日向の神社でお祭りがあるそうで、SUKIYAKIも来いとのこと。

小日向は漱石の作品で聞き覚えのある地名です。しかし、それが何処にあるのか何十年も不明。
Oさん:目白通りの江戸川橋を右に曲がって~
SUKIYAKI:あたまの目白通りから謎ですよ。
Oさん:東京人だろおまえ!
SUKIYAKI:謎なものは謎なのです。
と、iPhoneを取り出して、地図を表示。

飯田橋辺りから延びている首都高下の川沿いルートが目白通りだったようです。たまに走る道ではありますが、良く分かっていないエリアです。
五年以上前、単車のタイヤ交換に訪れた店が、その辺りにあったなぁと。

漱石のどの作品に小日向が登場していたのか、部屋に戻ってWebで検索してみました。
こころだったか、三四郎だったか、坊ちゃんだったか。
答えは「坊ちゃん」のエンディングでした。

「だから清の墓は小日向の養源寺にある」
漱石の作品に登場する人物で、「清」は自分の大好きなキャラクターです。
うちの大家さんも、清に近い存在かもしれません。
そんなワケで、一眼を首にぶら下げて、小日向へ。

清のお墓とは直接関係無さそうな小日向神社は、細い坂道の途中にありました。
以前、お世話になったタイヤ屋さんは、その坂道のはじまりにありました。当時、世界規模のタイヤメーカーと戦っていた魂ある小さな販売店でした。

残暑の担ぎ手さん達、とっても元気でした。

神社の坂道をそのまま上ってゆくと、道はどんどん狭くなり、勾配はキツくなり。
高級住宅地っぽい風景ではあるのですが、毛細血管のような道の繋がり。
車では入り込みたくないマスクメロンな地図のエリア。

単車で走っていると、ゲレンデをスキーで滑っているようでもあり。
谷足からコケたら、酷い怪我を負いそうでした。
ガァ

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