Someday My Prince Will Come

自分がJazzを聴き始めたの高校一年生の頃でした。
「真似した」と言われるのが嫌で、二人の兄がノンタッチだったジャンルはJazzしか残っていなくて。
吹奏楽で自分はラッパを吹いていたのも、理由の一つだったかもしれません。

まだ登場したばかりのCDという音源で、新譜のJazzを聴いても、難解だったりちっとも響かない作品だったり。(いま思うと、耳が偏っていたようです)
当時は安い輸入CDがほとんどなく、国内版は3500円もしていて、その購入は賭けでした。

学校の図書館で名盤を紹介する本があって、それに従って入手したCDも、ピント来ないのが多かったです。
何枚目かのチャレンジで辿りついたCDが、MilesのSomeday My Prince Will Comeでした。
優しく、耳に入ってきたフレーズでした。

Winton kellyの転がるピアノも、Hank Mobleyの暖かなサックスも、大好きになりました。(世間ではB級とされている奏者のようですが)
自分の好きだったアルバムを知人に貸すと、帰ってこないことが多かった中、このアルバムだけは何故かいまも手元に残っています。
このアルバムを入手以降は、アルバイトの収入の半分をJazzのCD購入に割り当てていました。こんな表現方法もあるんだ!って発見が多くて。
鈍感になる前に、いまのうちに経験しておこうと思ってもいました。

80年代の半ば頃、二十年以上前の音楽を聴く同級生(高校生)はほとんど居なく、自分でも変人だと思っていました。(ラジオではマニア向けの番組で流れるくらい)
ただ不思議なことに、2010年の現在、二十年前の音楽を聴いても、ぜんぜん違和感無いです。ラジオでもよく流れていますし。
ジャンルの違いもありますが、70年代以降の音楽って、ほとんど進歩していないのかな?と思えていたりです。(それ以降での好きな曲も勿論あります)

カーラジオで最近選んでばかりのインターFMさんは、古いJazzから最新のRockまで満遍なく流してくれていて、それも自分好みかもしれません。
あの曲のルーツはこいつだったのか?何て発見も多くて。
ガァ

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