[ アントワープの聖堂にて:左のブロンズ像は人です ]
ちと風邪気味の昨夜、兄のお嫁さんから電話がありました。
二週間くらい前にも一度ありました。今年に入ってから頻度が増える傾向です。
そこには複雑に絡み合った問題がありまして、話すと長くなるので、列挙。
・兄はアルコール依存症(暴れる、言動が支離滅裂、まともに歩けない)
・兄の肝機能は弱っている
・兄は入院を拒んでいる(本人に意思がない限り入院出来ない)
・兄は精神安定剤を常用している
・兄の家庭には四人の子供が居る
・兄夫婦は離婚しようにも、どちらかが家を出るにも先立つものが無い
・自営業の兄の事業は上手くいっていない
・兄の借金は返済能力を大きく上回っている(利息を含めて膨れる一方)
・その一部(国民生活金融公庫)の連帯保証人が自分
・兄は自己破産しようにも、連帯保証人が気になり実行できない
世の中の嘘吐きを大別すると、「アルコール依存症」と「借金持ち」の二つが何割かを占めていると思っています。
その二つが合体すると、強力な破壊力のようです。
兄の事業拡大名目で、自分は連帯保証人になっていて、都合の悪い話など事前に何も聞いていませんでした。
それにしたって、四人の子供の顔が浮かばなければ、自分は断っていました。
これが自分の弱点です。
馬鹿野郎だと思います。
その借り入れが成功したとき、「美味いものを食わせてやる」なんて誘いも自分は断りました。
そんなお金あるなら、少しでも早く返済してほしかったからです。
後から考えると、高利貸しへの借金はその時点で既に大きかったのかと思えます。
その後の実母の問題で、「おまえはおひとよしだな」と兄から言われています。
兄からみた自分はそうなのでしょう。
自分は借金が嫌いです。
自分が唯一ローンを組んだのは、大学時代に購入した単車くらいでした。
万一返済できなくなったりしたらを考えると心地良くなくて、途中でまとめて返済しています。
事故を起こして、ローンだけ残るなんていうのも、馬鹿々々しいですし。
あれ以来、「現金で買えない物は必要ないもの」と割り切っています。
社会人になってから、新車の四輪を数回購入しましたが、全て現金一括でした。
唯一例外になりそうなのは、将来家を購入するときくらいに思っています。
話を戻しまして、兄の件。
「困ったなぁ」としか自分も言えません。
親しい人に相談しても「困ったなぁ」です。
兄のお嫁さんは今週末辺りに結論を出す予定だそうです。
その報告を自分は待っています。背中も押しました。
全てを守ろうとしたら、きっと何も解決しません。
最低でも、何か一つは捨てないと無理だと思います。
既に会話にもならなく、腐った考えの兄。お医者さんも弁護士さんも誰も救えない状況です。本人にその意思がないのですから。
この先、兄がどうなろうと、本人以外の責任はないと思っています。身の回りは十二分にフォローしました。
ただ、社会へ迷惑だけはかけてほしくないです。
このままでは子供達が可哀想過ぎます。
四人とも、まだ義務教育の歳です。
昔の兄は、貧乏だったのに1学年8クラスもある中学校でトップの成績を叩き出していたり、ピアノも上手かったり、スポーツ万能だったり、一流大学に進学したり、四十倍の倍率のモデルのオーディションに合格したり、多少ドライでも誇れる兄でした。
自分より、よっぽどスマートでした。
借金が自分に周ってきたら、窓口の方と話し合う予定です。
「一括は無理だから、ローンにしてほしい」と。
真面目にコツコツ働いていたら、数年で返せると思います。
和博おじさんが今でも生きていたらなぁって時々思います。
母子家庭で育った幼少期の三兄弟、母の弟だった和博おじさんに自分達は大切にされていました。
ドジな自分はいつも怒られっぱなしでしたが、父親以上の存在で、いつでも愛情がありました。
26年前に癌で他界した和博おじさん、当時34歳の若さでした。
既に六つも年上になってしまった自分、「俺はいったい何をやってるんだ」と時々思います。
無駄に生きていないと思いたいです。
ガァ
コメント
こんばんは。
アルコール依存症は、本人もそうですが、家族や周囲の人たちの方がむしろ傷つき続けまいっており、ケアが必要な場合が多いです。お義姉様やおお子さんたちも、アラノン家族グループとか、同じ問題を抱えた人たちと交流してみることを私はおすすめします。借金の問題は、本人が関心がなければ本当に打つ手がないのでしょうか?保証人になってしまった自分の保身のために、事務的にできる行動をとらないと。お兄様を弁護士のところに相談にやるのではなく、ご自分の立場を相談して行動できるといいと思いますよ。
依存症の家族は「共依存」のループから抜け出すことが大事です。問題を起こしている本人のためではなく、自分のために早くアクションをおこしましょう。というのが私が拝見してまずおもったことです。
おふみさんへ
とんでもないBlogを紹介してしまって、申し訳ない限りです。
兄のお嫁さんには優しさと弱さがまだ残っており、断酒の会への相談にも、借金の部分は話せていないようです。一時的に嫌われる鬼はありだと自分は思っています。
兄は、周りの全てを否定していて、周りの全てを馬鹿にしていまして。善悪つかぬ状況です。
自分については、連帯保証人のサインをしてしまった以上、公の借金であろうと、誠意を尽くす意外選択肢はないようです。
自分は覚悟の上でしたし。
のほほん野郎で貫きたいですよ。
ガァ
借金関係の話しなら、いつでも聞きまっせ!!
元旦那の借金、自分に来ないよう色々、
やりましたから・・・(^0^)
これから、面接頑張ります。
時間ある時、うちのPCの健康診断してくだされ!!
あやさんへ
保証人の件については、基本的な部分は理解しているつもりですが、つてのある方に改めて調べて頂いております。
兄のお嫁さんから「返済するから」と言われておりましたが、離婚後だとしたら、家族を養うだけで精一杯なのが分かっていて。それではリセットにならなくて。
健康診断の件、PCだけでしたらOKですヨ。
ガァ
おふみさんへ
書き忘れました。
家族のケアの部分、参考にさせて頂きます。子供の頃の思い出は、深いものだと自分も思っています。
ループに入っているのは自分も気付いておりました。
ぼやぼやしている間に、兄の借金は膨らんでいるようです。
ガァ
>PCだけ・・・って?
意味深だ~ね(^0^;)
↑結婚、益々遠くなりそうだ~ね。
(人のこと言えないけど・・・)
あやさんへ
う~ん。自分が背負うであろう借金、誰になるのか分からない将来のパートナーに申し訳ないと、実際自分も思います。
なので、返済が終わるまでは、結婚も恋愛も難しいと思います。
「私の青春をかえして」な乙女の心、妙に理解できるこの頃です。
つてのある方に調べて頂いたところ、今回の件で保証人の責任は免れないのが結論でした。
往生際が、自分の中で大切です。
悲劇と喜劇は紙一重、ここは如何にして笑いを取るかに集中してみようかと。
ともかく、こんなことで無駄に老けないよう努力せねば。
ガァ
SUKIYAKIさんのお兄様の状況は好転していなかったのですね、、、
親兄弟から理不尽なことをされるのはほんとうにおつらいでしょう。
そんな中お子さんのことを考えてしっかりしようとなさっているお姿に頭が下がります。
くみこさんへ
実質的な被害はまだ自分にありません。ただ、いつきてもおかしくない状況です。
まな板の上です。
とにかく、一つ屋根の家族が可愛そうで..。
雪ダルマとかけて、縁日で絶好調の金魚ととく、
そのこころは?
救いようが無い
ガァ
[…] 兄が亡くなる数ヵ月前、自分にも火の粉が飛びかけていました。 そして、亡くなった後もそれを身内に伝えられなかった期間は正直辛かったです。 親友たちから、どれだけ慰めてもらったことだか。 […]