らーめん屋のオヤジ

四国からの帰り道、岡山駅のホームで新幹線の待ち時間は五分を切っていました。
あと三分余裕があったら、すぐ隣の立ち食いそばが食べられるのに。
罪なことに、立ち食いそば丁度一杯分の空腹感でした。
こんなとき、猫舌な自分がちと悔しいです。
ガァ
四国から途切れていない雨、車窓も沈む中、ぼんやりしながらの帰路でした。
出張中でも、会社へ一日一回は電話を入れています。
昨日の話では、来週はアトランタへの出張があるかもしれない、とのことでした。
きょうの電話では、明日はその件で打ち合わせがあるから、とのことで。
しばらく前にも別件で海外出張の予定がありましたが、その件は流れたので、今回もそうなってしまうかもしれません。
ただ、今回の件は自分が行かないと片付かない専門的な内容ですし、タイムリミットが迫っています。
内容的には面白いのですけれど、仕事の色が濃いので、ここには綴りづらいです。
自宅近場の駅を降りて、いつものらーめん屋さんに大きな荷物を転がしながら入りました。
 おっちゃん:「何処行ってたんだい?」
 アフロ:「四国へ出張でした」
 おっちゃん:「なーんだ、遊びに行ってたんかい」
 アフロ:「ですから、出張ですって」
 おっちゃん:「いぃねぇ」
 アフロ:「来週は海外に出張かも知れないんです」
 おっちゃん:「土産が楽しみだねぇ」
 厨房の兄ちゃん:「楽しみですねぇ」
 アフロ:「相変わらず、素晴らしいお店ですネ」
いつもこんな感じの会話です。
初めて女性を連れてきたときも「この前と違う姉ちゃんじゃねーか」とか言い出されそうでしたが、
「今度は保護者なしでいらっしゃい」と嬉しそうにおっちゃんは言っておりました。
いつも、イヒョウを突かれます。
次に入ってきたお客さんにも、滅茶苦茶な突っ込みを入れていたおっちゃんに笑っていたところ、自分のどんぶりが出てきました。
しょっぱいラーメンを食べている途中、注文もしていないのに麺の奥に隠されていた「ゆで卵」を発見。
毎度、粋なはからいです。
ガァ

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