かれこれ半年以上、某巨大掲示板に書き込めなくなっています。
一時期は犯罪の温床とも言われてしまった2chや5chです。
確かに匿名投稿が基本なので、悪いことは色々と出来てしまう掲示板でしたし、当初は法整備も遅れており、やりたい放題な傾向ではありました。
個人的には仕事で必要だった技術方面の質問や、何とか知りたい曲名の質問や、一時期本腰を入れていた株式トレードの情報交換で相当助かっていまして。
基本的に言葉遣いの悪い方が多いのですが、それでもヒントを教えてもらえたり。
また、終始ほのぼのとしたスレッドもあったりで。
自分はお世話になった場面が多く、逆に自分が知っていることの質問を観掛けたら、即答するようにしていました。
その中でも特に助かった場面があり。
株の取引は既に十年以上しておらず、取引していたのは余剰資金があった頃でした。
既に十五年以上前の話ですが、ITベンチャーな企業の株価に注目していました。
地図情報を得意とする会社で、急成長により株価が短期間で跳ね上がっていまして。
社長も含めて真面目そうな会社だったので、それなりに自分も購入してみまして。
その銘柄は自分の購入後も上がり続け、相当な儲けとなったのですが、まだ上がりそうでしたので手放す予定は無かったです。
しかし、ある日のこと2chの該当スレッドに不安な書込みが。
リンク先を観ると東証への報告書が記載されていました。
どういうことなのかスレッドで質問してみると「循環取引の疑いとなる証拠」とのことで。
もし本当だとしたら、ここまで短期間で株価が上がった理由にもなりますし、上場停止な行為で。
万一に備えて、持株は全て手放すことに。
市場の反応は翌日もほとんど無く、考え過ぎだったかな?と思ったり。
当時はYahoo!掲示板でもその銘柄のスレッドがあり、その話題について議論もしたのですが、常連さん達はほとんど無反応でした。
Yahoo!掲示板はハンドルネーム制でしたので、各ハンドルの方々の個性も少しは理解していました。まだまだ上がる系の意見が占めていました。
しかし、数日後から大暴落が始まり。
連日のストップ安で売るに売れない状況に陥りました。
反応の無かった数日は、色々と考えたものでした。
自分は過剰反応してしまったのかも?とか、投資家としてもっと腰を据えるべきだったのかも?とか。
大地震の予兆な情報に早く対応して、結果的に数日間何事も無かったらこんな感覚なんだろうなぁと。
ともかく、ホルダーにとってはひと財産失う出来事が数日後に待っていました。
あの情報に目が留まらなかったら自分も同じ立場でしたし、喜んではいけない市場の反応でした。
その銘柄のIRからは「根拠のない噂」的な発表もあったのですが、バレたら基本的に否定するだろう案件で。市場から締め出される内容なので。
結果的に株価は1/10以下まで落ち込み、裁判では循環取引が認められ上場廃止どころか倒産してしまい。
真面目そうに見えた社長もグルだったらしく有罪判決でした。
株式市場ではその後に話題となった事件でした。
関係していた数社で実体のないソフトウエアを売買しあって値を上げていたそうです。
A社→B社→C社→A社→といった感じで製品を買い上げる流れなのですが、その製品が開発中のソフトウエアで、まともに機能しないモノだったそうです。
ともかく、2chの情報に救われた自分でした。
当時も無職だったものの、貯金はそれなりにあったので始めた株式投資でして。
特に取引に慣れてからは信用取引にまで手を出していたので、リスクには敏感でした。
市場が開いている時間は様々な情報を集めていました。あそこまでアンテナを広げるのはサラリーマンに無理な話です。
逃げ遅れたホルダーは、その後のストップ安の連鎖で完全にロックされた状況でした。
Yahoo!掲示板の常連さん達も多くが被害を被った様子で、悲惨なやり取りが続いていました。
自分としては警鐘を早めに鳴らしていたのですが。
「一度真水(現金)に戻して様子を見定めてから、問題が無ければまた買い直せばいいじゃないか」とも綴っていたのですが。
多くの常連さんはここまでに十分な利益を抱えていて、惚れてしまったのか盲目的というか。
ただ、自分もリスクの少ない現物株のホルダーでしたら、呑気に構えていたのかも知れません。信用取引ですと失敗すれば負債も生みかねずで。
そんな経験もあり、2chの良い面を自分は理解しているつもりです。
東証への報告書までわざわざチェックしている人が居るのも驚きでしたし、その文章で循環取引に気付く能力も大したもので。
その辺のルールまで理解した上で株式を取引している人などほとんど居ないだろうに。
そんな2chというか5chで書込みしようとすると「ERROR余所でやってください」との反応が続いています。
自分に限らず多くの方がそうらしく、ネット上でも話題になっています。
当初は何らかのプロバイダの規制かと思われ、数週間で規制解除な流れだったものの、いつからか規制は全く解除されなくなりました。
まぁ無くても生きていける掲示板ではあるのですが。
数年前のこと、あの問題となった会社の社長がその後どうなったのか検索したところ、社会復帰しているらしく。
それもしっかりした肩書で。
思ったより図太い神経の持ち主なんだなぁと。
執行猶予はついたとして有罪判決でしたし、しばらくは鳴りを潜めるかと思っていたのですが。
怖いこわい。
ホルダーだった当時、自分のBlogでも株式投資に関わる記事を綴っていました。
Yahoo!掲示板で知り合えた常連さんからのコメントも記事に頂けたりで。
ただ、あの事件では逃げ足の速かった自分が批判されてもおかしくなく。
該当の記事はほとんど消してしまいました。
逆にいま読み返してみたいくらいだったりです。
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