自宅のHFのアンテナを数週間前に調整してからSWRは良い具合に下がったものの、飛びがやはりいま一つです。
アンテナの問題というよりは空のコンディションの問題なのかと思っています。
ただ、太陽活動のグラフを観る限り、悪いコンディションでも無さそうでして。
昨日に至っては全バンドで北米や南米が強く入感したものの、交信途中で尻切れトンボになるパターンが続いてしまい。
これでは相手局にも申し訳なく。
しかし、不思議なことにアルゼンチンだけはほぼ毎日交信出来ています。選りによって地球の裏の国とは専用線で繋がっているくらい安定して交信が可能で。
我が家のダイポールの張り方等で、何だか特殊な指向性でも出ているのだか。
ローカル局も我が家のアンテナの性能を不思議がっていまして。これだけロケーションが悪いのに十分飛んでいると。
普段はローカル局の立派なタワーに上がったビームの方が遥かに良い飛びなのですが、時として自分の方が飛んでいる時も過去に幾度かあり。
まぁお互い気を遣っているので、同じタイミングに同じバンドで送信していないので、同一条件では無いのですが。
ローカル局曰く、現在のアンテナの実寸図はメモを取っておいた方が良いのではと。
一応、設計寸法で作ってはいるのですが、最終的な寸法は調整後に結構変わっていそうです。
特にトラップコイルを挟んだ内側のエレメントは、計算より長くなった傾向でして、継ぎ足したりでして。
切る分には楽ですが、足す分には半田処理等面倒なもので。
以前にも似たようなことを綴っているのですが、自分はATUに頼らないアンテナが好きです。
短縮率の高い短いアンテナであっても、しっかり同調が取れていたら電波もしっかり放出してくれますし、同調の取れていないアンテナをATUで無理矢理SWRを下げたところで放出される電波は変わらないからです。
自宅のダイポールアンテナは7/18/21/28/50MHzでそれぞれ同調が取れています。短縮率の高い7MHzはディップの幅が極端に狭いものの、FT8の周波数に合わせています。
ただし、雨で濡れると同調点が下がってしまうので、その時だけは手動のATUを利用しています。ATUはリグを守るための最期の手段です。
十年以上前から釣竿アンテナに屋外型ATUの組合せが流行っているのですが、個人的には勿体無い運用な感でして。
設置が可能であれば短縮率の高いV型ダイポールとか、それが無理ならモービルホイップでしっかり同調させた方が飛びは良いのでは?と思っています。
屋外型ATU単体でも結構な値段がしますし、アンテナにお金を掛けた方がコストパフォーマンスは高そうで。
個人的なオススメは、NanoVNAを用いて市販の安いバランで自作のダイポールです。うちはそのパターンでして。
似た時期にFT8を始めたローカル局は自分以上にアンテナに凝った一年でした。
現在は地上高20mに自作のデルタループと、その少し下に3エレの八木を上げられています。
デルタループは恐らく7/18MHz向けなのかと。地上高が十分稼げているのでやはり飛んでくれます。
ただ、7MHzはATU経由なので本来の性能が恐らく出ていなそうです。それでもロケーションが良いので十分飛びますが。
ローカル局は数日前に7MHzも利用可能なマルチバンドの八木もポチっていました。
今後どれだけ性能差が出るか、ちょっと楽しみです。
以前にQRZ.comのProfileで面白い記事を残されている方がいました。
高層マンションのベランダにHFのダイポールを設置しているのですが、エレメント長を稼ぐ為に何度も折り返す設計で。
地上高は十分にあるらしき環境ですが、外壁からの距離は相当近いでしょうし、かなりの苦労があっただろうなぁと。
ただ、飛びは十分な様子でDXCCとかでも素晴らしい結果を残されていて。
マンションの数十階のベランダから出っ張ったアンテナですと、万一何かを落下させた際に洒落にならないでしょうし、今後の参考にブックマークに残しておうべきだったなぁと。
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