二年ぶり

昨日はチューリップの球根や菜の花の種を庭に植える作業を。
どちらもホームセンターで入手したものですが、〆て250円程度。
これで数ヶ月楽しめるのですから、園芸は安い趣味だなぁと。
ただ、手間はそれなりに掛かります。それがまた楽しいのですが。

そんな作業を終えたところで、思い出しました。
夏前にマンションの住民さんからチューリップの球根を大量に頂いていたなぁと。
僅か数ヶ月前のことなのに忘れていたとは、自分も焼きが入って来たか?
河川敷の公園には数年前からチューリップ畑があるのですが、花が散った後は掘り出された球根が配られているらしく。
マンションの住民さんが頂いてきたのを自分もお裾分けでした。
覚えていたら購入する必要などなかったのに。

しかし、その球根を何処に仕舞ったのか思い出せず。
冷蔵庫の中まで探したものの見つからず。
結局、ガスコンロの下の戸棚から発掘されました。
久し振りに広げてみた袋、想定外の球根の山でした。

再び畑作業を。
結果的に15個くらいの株を植えました。
ついでに液体肥料と苦土石灰を巻いたり。
後はたまに水やりする程度で健気に育ってくれるでしょう。
冬場に掛けては雑草もほとんど生えないでしょうし。

この部屋に引越してから、様々な植物を育ててみたのですが、冬場は特に陽当たりが悪くて何もかも失敗しています。
ただ、チューリップは咲かせた実績があるので、何とかなりそうです。
菜の花は初めての経験ですが、寒い季節に素朴な明るさを彩ってくれるのが素敵で。条件が悪くても頑張って育ってくれるそうなので、何とかなるかと。
菜の花は、以前にお世話になっていた喫茶店の庭でも咲いていて。派手さはないものの、いいもんだなぁと。
そんなことを思い出したり。

その晩のこと、その喫茶店のスタッフからLINEで写真が届きました。
近くの安い中華屋さんで飲んでいるらしく。
お店は残っているものの、店主さんもスタッフもほとんどが引退していて。
自分も大好きだったウエートレスさんが写真に写っていたので、取り敢えず行ってみることに。自転車で五分も掛からない場所ですし。

店にはテレビにも時々出演されているコスプレのオトッツァンもいらっしゃいました。
他にも、Gメン75に出演されていたマドンナな女性も別グループで賑やかにされていて。
当時も綺麗なマドンナだったのですが、歳を重ねても美しいもんだなぁと。あの大きな帽子では無かったものの、小さな帽子を被られていて。
自分としては当時暮らしていた川越、その街で一番大きいデパートだった丸広のロゴがあの女性のイメージそのものでした。大きなツバの帽子に綺麗な女性。

だいたい、自分は無職の身で。
外で知り合いと呑むのはコロナ禍も手伝って二年以上遠ざけていて。
まぁ久し振りのことですし、誘われたのかどうか解らないものの楽しんでしまいました。
既にお食事タイムは終わっていた様子、結果的に三杯のビール代だけで助かりました。

店の嘗てのオーナーさんは呑んでいる最中の店名までLINEで出さなかったものの、ランチが安い地元の店は自分もほとんど制覇しています。
なので、写真の内装だけで何処で呑んでいるのかも気付ける自分でして。
まぁきっと誘ってくれたんだろうと。ともかく豪華キャストでした。
ひょっとしたら、このメンバーでの呑み会もコロナが始まる前以来かも知れずです。
その間に苦しかった飲食店の一つだったと思います。テレビや雑誌に幾度も紹介されても、辛い立場だったかと。
そのコロナが原因で、自分も店主から誤解を招いてしまい「コロナが片付いたらまた来ます」と一年半も店に行けず。

駅前の小さなスーパーには毎日の様に伺う自分、踏切の先に観えるお店を遠くから眺めつつ。
しかし、四月ごろから店のシャッターは閉じたままでした。
母の様態が悪くなり、二十年ぶりに数日帰省した実家。その帰り道で久し振りに店のシャッターが開いていてトラピストのクッキーをお土産に届けまして。
コロナはまだ収まっていなかったものの、それは二の次の問題で。
お互い、忘れちゃいない存在でした。
「何やってたのよ!」と「何してたんですか?」な会話で。

オーナーの入れ替わったお店、運営のスタイルも色々と変ったそうです。
しかし、初春に裏庭で菜の花が咲くのかな?
あの素朴な彩りが自分には重要だったりでした。
花を育てる人って、なんだか好きな人ばかりでしたから。

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