昨夜観た映画「ゴースト」で、また思い出してしまったことが。
自分は非科学的な霊媒師とか超能力的な分野に否定的な人です。
科学で説明がつかなかったり、再現性の無いことは信じない様にしています。
映画やドラマだから面白いと思えるストーリーは勿論あるのですが、超能力的なのは空想の世界くらいにしか思っていなく。
ただ、技術や科学の進歩で将来的には近いことが出来るかもと思える分野は少しあったりです。
二百年前の人が飛行機やスマートホンを観たら、やはり驚くでしょうし、二百年後に普通に使われている何かは現代の人にはマジカルでしょうし。
と、ここまで綴ったところで別の件を思い出しました。
今年のノーベル物理学賞を受賞した「量子もつれ」についてです。
「光の粒などの量子が、お互いにどんなに遠く離れていても、片方の量子の状態が変わるともう片方の状態も瞬時に変化するという現象」との説明なのですが、理系の中でも物理寄りを学んでいた自分でも「ほんまかいな?」な現象でして。
通信分野への応用が期待される理論だそうです。
自分は趣味の一つが無線なもので、常識的に考えると電波は光と同じく「秒速約30万km」です。それが確立しているから様々な計算も成り立ちます。
例えば144MHzの周波数の波長は一秒間の移動距離を波の数で割れば計算可能で、その結果で効率的なアンテナも設計出来たりです。
この例で行くと「300,000,000/144,000,000≒2m」となります。
あと、地球の円周は約40万キロだそうで。地球の裏に電波を飛ばそうとしたら、20万キロ。
真裏まで飛ばそうとしたら、光の速度を考慮すると瞬時に飛ぶ訳ではなく0.7秒近くの遅延が発生してしまいます。
(地球は自転しているので遠心力の影響で赤道ルートか南極北極ルートで直径も変わるそうですし、電波も電離層と地表で跳ね返りながらの伝送なので、実際の到達距離はもっと長いのだと思いますが)
ともかく、小学生の四則演算で計算出来る範囲です。
光の速度が大前提な計算や理屈は多く。
量子もつれについては、2つの量子でどれだけ距離が離れていようと状態が瞬時に影響するような現象らしく。
自分のオツムでは着いてゆけない話でして。
こんな名誉ある賞を取れるからには、非科学的では無いのでしょうけれど、一歩間違うと超能力支持派には都合の良い理屈になってしまうのかな?と。
何れにしても、自分の生きているうちにその応用例的な恩恵は特に無さそうにも思えます。
「相対性理論」の誕生でニュートン力学では説明のつかない分野が解明されたり、その応用例が原爆や原発だったりで。
「量子もつれ」についても、意外に早く応用例が誕生するのかも知れませんが。
自分の高校生時代には物理で「相対性理論」も学びましたし、大学の入学試験にも出題されました。
将来の高校生は「量子もつれ」についても常識的に学ぶようになるのかな?
そりゃ大変だと思いつつ。
既に文字数を稼いでしまった記事ですが、最初に綴ろうとしていた件も以下に続けてしまいます。
過去にも似たような話題を綴っていました。
世の中には脳の病気を抱えている人が思ったより多い様子で、この時代ですとSNS上でも不思議な投稿を繰り返す方も多く。
特に目に付いた症状というか話題が、統合失調症と思われる方による被害妄想で。
電磁波で何者かから一日中攻撃されているとか、何者かが音声を送りつけてくるとか。集団で嫌がらせをしているに違いないとか。
本人は特殊な能力を持っていると信じていて、自分は選ばれた特別な人だから狙われてしまうとも思っている様で。
SNS上では同様の被害や症状を訴える方々が情報を補完し合って、不思議なコミューンを形成していたりです。
客観的に考えると、脳の病気による幻聴や幻覚を都合の良い解釈にしてしまっただけと思えます。
それでも本人は脳の病気を否定しがちで。ほとんどはそれで説明がついてしまうのですし、本人達の説明は矛盾だらけで。
実際、その症状によるトラブルは少なくないようで、家庭が崩壊してしまったり、疑われた近隣住民が見当違いな嫌がらせを受けてしまったり。
警察沙汰になるパターンもあるそうですが、よほど大きな事件にでもならない限り、対処してくれないそうです。
本人も被害妄想で過去に百回以上泥棒に入られた!とその都度警察に訴えていたりで、なのに警察は対応してくれないし、遂には出入禁止になったと警察を批判したり。
両者から批判される警察もたまったもんじゃないよなぁと。
そういった方々はSNSで独特の用語を使いがちなのですが、今回の記事では敢えて使わない様にしています。
検索で引っ掛かって、面倒に巻き込まれたくないので。
SNSが普及したお陰で、誰でも簡単に情報発信出来る時代になり、色々と便利にはなったのですが、こういった方々の不思議なコミューンが誕生してしまってもいて。
クローズアップ現代等の社会問題として扱われても良さそうな話題なのですが、デリケートな分野でもあるのでアンタッチャブルなのでしょうか。
以前に朝日新聞がこれらに関わる記事を掲載した際は、SNS上でかなりの非難を浴びていました。
自分がこういった件に感心を持ったキッカケは、実家方面の地域情報をたまたま検索した場面で「なんじゃこりゃ?」と思えた記事を読んでしまったからでした。
実家に近い地域で暮らす高齢の女性は、毎日50件以上の記事をBlogに公開していて、その文章も支離滅裂。何かを訴えている様子でした。
家庭内だけでなく近隣や行政、警察、消防、銀行、学校、あらゆる団体とトラブっている様子で。
娘さんは母親を精神病院に何とか連れて行ったものの、診断結果「脳の病気」に腹を立て大声を上げて逃走したそうで。
娘さんも旦那さんも色々と頑張った様子でしたが、結果的に二人とも家を離れています。
娘さんがたまに帰省すると、苦情が殺到するそうです。本人では話にならないからです。
娘さんも一時期Blogを立ち上げ、悲惨な現状を嘆いていました。
母親の方はBlogやSNSでも問題発言が多く、様々な方から非難を浴び続けているのですが、一向に懲りず。実生活に限らずネット上でも上手く行っていなく。
そういったソーシャルメディアのサービスで幾度もアカウント凍結を喰らっていました。
本人にとっては、反論もアカウント凍結も謎の悪い組織の仕業だそうです。
過去の不都合な書込みを指摘されても「あれはなりすましによる書込み」との反論で。多重人格の症状も入っているのか。
自分にとっては何の役にも立たない情報でした。単に興味本位というか怖いもの見たさで時々覗いていたくらいで。
しかし、昨年発覚した母の認知症の場面では、ちょっと参考になりました。
母の認知症もモノ忘れが多かったり、記憶違いも多かったり。
自分と話した場面でも、困らされることが実際多く。
記憶違いがどうにも悪い解釈になっていて、逆に自分が疑われてばかりで。
その症状は酷くなる一方で、離れて暮らす母に自分は何が出来るのか考えがちでした。
母の勘違いを指摘すると本気で怒られるばかりでしたし、病院に行くように説得したところ益々怒り出してしまい。
ただ、上記に綴ったあの高齢の女性に比べれば全然マシにも思えました。
家族以外にはほとんど迷惑を掛けていないらしい状況だったからです。
しかし、放置していたらこの先どうなるか判らなかったですし、母とも親しい叔母に相談し。
その叔母も当初は母が認知症だと信じてもらえず、どうやったら伝わるか少し時間が必要で。
個人のやり取りなメッセージを第三者に見せてしまうのは気が引けましたが、母と自分の残念なやり取りを叔母に診てもらい。やっと納得して頂き。
そこから先は叔母の献身的な努力が色々と実を結びました。
行政の福祉のサポートも頂けて、要介護の認定も頂けてからは、自分も余計な心配が無くなり。
母も当初は福祉の受入れを拒んでいたそうです。全てスムーズに運んだ訳でも無かったそうですが、福祉の担当者さんも頑張ってくれたそうで。
晩年の母は末期癌も併発し、精神的にも肉体的にも辛かったと思います。
ただ、穏やかな最期を迎えられて身内共々良いお別れが出来たと思っています。
上記のあの高齢な女性の場合、家族とも親族ともほぼ縁を切られた様な状況らしく。近隣とも全く上手くいっておらず。
見当違いな疑いで攻撃的過ぎた様子です。病気とはいえ、残念な状況は既に十年以上続いています。
自分の母の様に行政の福祉が上手く対応出来れば良かったのにとも思ったりです。
あの娘さんも警察や保健所に色々と掛け合ったらしいのですが、何故か上手く行かなかったらしく。
母とあの女性、何処で違いが生じてしまったのだか。
ともかく、理解者が一人も居ないというのは本人も辛いだろうに。
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