日曜日の夕刻にスーパーへ買い出しに出掛けたところ、小ぶりな玉ねぎが三つ入って百五十円。
これは買いだとバスケットに入れて。お肉のコーナーでも賞味期限の近付いたシチュー用の牛肉が元々安目なのに三割引きのシール。これも買い。
しかし、シチューにするにもカレーにするにも足りない肉量。安い豚肉も併せてバスケットへ。
シチューのルーもカレーのルーも安い時に入手したのが戸棚にあり、どちらにするかは家に帰ってから決めようと。
これが結構迷えました。
最後にどっちのルーを入れるか。
でも、何となくカレーにしまして。
自分は一般的なルーを一箱使ってしまう派なので、10人前とか一気に作ってしまい。
夏場にこんな作り方をすると、衛生面でも危険だそうです。
一部の危ない菌は何度加熱しても生き残るそうで。
カレーの肉は豚派でした。個人的にはこれが一番美味しく、そもそも実家がそうでしたし。
大好きだった叔父が振舞うカレーも何故か同じ味でしたし、叔父が実家で頂いたカレーも「同じ味だ」と不思議がっていました。
カレーにドラマや歴史は多いのかも知れません。
映画「居酒屋兆治」では、店内で弱い者虐めをする客にキレた店主が捕まってしまう場面が。
うろ覚えですが、冴えないタクシードライバーのオッサン(小松政夫)の家にはエアコンが無く真夏も扇風機で耐える日々、それが原因だったのか最愛の奥さんが旦那の目の前で突然死。
店で落ち込むオッサンを意地悪な常連が鼻で笑ったところ、もう我慢できぬ店主が一撃。
刑務所に向かう場面「煮込みだけは毎日火を通してくれ」と。(そうしないと傷んでしまうので)
自分が中学生時代に公開された作品だったそうです。自分がたまたま観たのは高校生くらいの頃だったか。
高倉健さんの作品は暴力で失敗した主人公を描くのが多く。まぁ持って生まれたキャラクターなのだと思います。
勿論本人も好んで暴力を振るう訳ではないのですが、やむに已まれずな場面でそうなってしまい。これは仕方ないと思うし、自分でもやりかねずです。
Wikiで改めて確認したところ、出演者もストーリーも気になる内容で。どれも人間臭い昭和の役者ばかりで、既に他界している役者ばかりで。
マドンナ役は実生活でも影のあった美女大原麗子さん、自分も大好きな大人な女優さんでした。その最期もあまりに残念で。
人は何故に最期の数年間、人との付き合いを止めてしまうのだか。誰も同居していなければ、何かあっても見つかるまで時間が掛かってしまうのに。
僅か数日で遺体も傷んでしまっていたらしく。
人間模様とか人の痛みを解っていなかった頃に観てしまった作品だったので、もう一度最初から観るべきだなぁと。
自分もこの先どうなってしまうか解らない月の始まり。駄目な世界の中でも一生懸命生きる必要性を感じていまして。
世間目のエリートなど一握りでしょうし、そこから外れた大多数の中にだって幸せはあるハズで。
話が脱線し過ぎました。
牛肉入りのカレーは、当初主人公の牛肉が硬いばかりで味も不思議。
それが煮込んだ四日後にはこれまでになくまろやかな美味さ。
今日には喰い尽くせねば。
カレーに牛肉も捨てたもんじゃ無く。
大原麗子さんのWiki上での記事も読んでしまいました。
特に孤独死に対する意見というか、愛していた詩が印象的でした。
一つ 孤独な鳥は高く高く飛ぶ
二つ 孤独な鳥は仲間を求めない、同類さえ求めない
三つ 孤独な鳥は嘴を天空に向ける
四つ 孤独な鳥は決まった色をもたない
五つ 孤独な鳥はしずかに歌う
下手な長編より、短い詩の方が解りやすい。
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