先月の最初の帰省で、実家がちょっと賑わう場面が。
介護ベッドの上の母と、叔母と、自分と、介護のお姉さんと、若い営業さんと。
若い営業さんは介護用のトイレを設置に訪れていて、なかなかの二枚目。
母は若い二枚目が気になる様子で、視線が追っていました。
よし、ここはツッコミを入れよう。
「母ちゃん昔から若い男が好きだからなぁ。SMAPが夢に出てきて遊んでくれたって大喜びしてたの覚えてる?」。
母は「そうだったかしら?」と。
介護のお姉さんもすかさず話に乗ってきました。「イーヅカさん、SMAPのメンバー全員覚えてる?」。
これは脳の活性化になりそうな話題の振り方なのかも知れません。流石プロ。
母は数名のメンバーを即座に答えていました。
これだけでも凄いのですが、集中力は持続し、残りのメンバーも一生懸命思い出そうと。
そんなのに疎い自分は当然答えられるワケないのですが、ヒントも交えながら母はほとんどのメンバーを回答。
「こりゃ凄い」と自分も素直に褒めてしまい。
五分前の会話も忘れてしまう認知症だったのに、二十分ほど同じ話題に集中出来て。
「これは、余程の若い男好きに違いない」と言ってしまったら、流石に怒っただろうなぁ。
自分の滞在中は、息子だから許されそうな失礼なツッコミが多かったです。看病で付きっ切りだった叔母はハラハラしたかも知れません。
自分は怒られて当然なのに、母は案外嬉しそうな顔していて。昔からふざけた奴だと覚えていたのかな。
話が逸れます。
SMAPが流行り出した頃は自分がテレビを全く観ていない時代に重なります。実際、部屋にテレビも置いていなく。
その存在を知ったのは、主要メンバーだかが脱退したタイミング。
事務所の社長は激怒したそうで、インタビューに「そんな奴最初から居ない!」とのコメントが。
その後の過去映像でも、旧メンバーが映る場面は避けられたらしく、余程のことだったのでしょう。
しかし、居た人間を居なかったとの表現は自分も使ったことが無く。
トランプさんも「そんなこと言っていない」の様な場面はあったなぁと。明らかに過去に発言していたニュースでの比較映像でした。
権力者というのは、頭にくると最初から無かったことにしがちなのか。
理屈ではあり得ない話なのですが「それくらい頭にきている」と解釈すべきなんだろうなぁ。
悪く言ってしまうと嘘になってしまうのですが「そんな奴最初から居なかった」と思えれば、これ以上考えても仕方ないことさえ、簡単に片付けられるのかも知れません。
これは案外便利なのかも。
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