渋谷で母親と娘さんが刺されてしまった事件が数日前にありました。
たまたま第一報を早く知り、どうしてそうなってしまったのかと僅かな情報を眺めつつ。
刺された母親は娘さんを庇いつつ「なんでそんなことするの? あんた誰!?」と犯人に訴えつつ。
単なる怒りの台詞ではなく、馬鹿な真似した子供を諭す台詞だよなぁと。
本当にそんなやり取りがあったのか不明でしたが、動画に残っていました。
自分、事件現場や事故現場に居合わせたことが時々あって。
その瞬間を目撃したことは無く、結果的に直後な場面ばかりでした。
気付いていたら止めたと思います。
ただ、どれも非現実的なので、咄嗟に判断出来たとも思えず。
人によっては気付いてもリスキーだから黙ってるとは思います。
未解決事件系の番組でやるせない思いが残ったのがありました。
水に溺れていた子供を通りすがりの男性が一目散に救助に走ったそうです。
子供は助かったものの、中年の男性は流されて溺死。
目撃者によると、子供はその後に母親の車に引っ張りこまれて何処かに消えてしまったそうです。
何処にでも居そうな中年男性には家族がいて、遺族となった奥さんが番組で残念がっていました。
「あの人らしい死に方だったけど、そんなあの人が好きだった。でも、こんな事件になったのは知ってるでしょうし、名乗り出てほしい」と。(古い話なので詳細な台詞は不明)
溺れている子供に気付いたら、自分も同じことをしたかと。
キッカケがどうであれ、本能で動いてしまう場面としか言えず。
それに近い事故が重なり、浮き輪になりそうなモノを投げ込むのが得策らしい昨今です。
そんなに大きな事件では無かったものの、大切な人が危ない場面で自分が盾になったことはあったし、それでどうなろうと本望な気質です。
たぶん、治らない。
十五年くらい前だったか、下町暮らしの寒い朝に飯田橋の職安へ。
行きは電車の切符で。帰りは少し早めの神保町のラーメン二郎へ。
そんな予定でした。
東京の冬は寂しい寒さ、夏は面倒臭い暑さ。
職安から二郎への呑気な徒歩、水道橋駅前の歩道で赤信号。
ただ、車が横切る機会の少ない一方通行だったので、そのまま渡りかけました。
しかし、大きな音をたてるダンプカーが近付いてきて。
立ち止まったところ、小柄な女性が追い抜き。
後ろ姿の女性の頭にはヘッドホン。
こいつ、外の音に気付いていないし、俺に習って信号無視したな。
咄嗟に腕を掴み。どさくさに紛れてオッパイを掴む余裕などなく。
加速したままのダンプカーが轟音のまま横切り。
女性が振り返りました。
人前でたまたまそこに居合わせた友人から腕を掴まれる冗談だと思っていたのだか、やたら人懐こい笑顔。
色白の可愛い女の子、これはど田舎からやってきた予備校の生徒か?
無精髭生やした小汚いオッサンに「ありがとうございます」と。
「危ないぞ」としか返せず。
歩行者の信号は直ぐに青に代わり、そのままラーメン屋へまたすたすたと。
あれが巨大なおばちゃんだったら、自分はどうしたのだろう?と考えつつ。
両腕で後ろから抱きしめたとしたら、共倒れだったかも知れず。
下手したら咄嗟に引っ叩かれただろうなぁと。
事前に気付いたら、こんなもんです。
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