二十年ほど前にたまたま知った「エルトゥールル号遭難事件」は、なかなか感動した史実でした。
日本の近海で座礁した船、遭難したトルコの船員達を救った話です。
1890年の出来事だったそうですが、日本では長く忘れられていた事故だったそうです。
それから三十年ほど経った頃に、これまた大きなドラマがあったそうです。
トルコとギリシャの戦争で、窮地に立たされたギリシャ人を日本の船が救出したそうです。
100年前に「日本船がギリシャ難民救った」はホントか…欧米の新聞で紹介、現地でアニメ化も。
トルコは百年以上前の日本人の対応を忘れていない様で、それは湾岸戦争での日本人救出劇にも繋がったそうです。
親日国と迂闊に言ってしまって良いのか分かりませんが、遠い異国に理解を示そうとする思いは自分もあります。
なので、北欧二国のNATO加盟に否定的なトルコの立場を小市民な自分も考えてしまったりで。情に深いトルコというイメージはありまして、何とかならないのかなぁと。
トルコとの縁があった日本なものの、トルコと戦っていたギリシャも助けてしまうという妙な流れ。
「この国だから助けた」では無く、目の前で窮地に立たされた人々が居たら、国籍など関係無く助けただけなのですが、国際政治を抜きに複雑な話を抜きに人道に進めたことは素晴らしいと思います。
普通であれば上司や政府に判断を仰いだ上での行動となるのですが、個人の裁量だけでクビを覚悟でやってしまった日本人は少なくなく。
多くのユダヤ人を救った杉原千畝さんは、結果的に勝手な行動を取ったとのことでその立場を失ってしまったのですが、誇れる日本人だと思います。
ギリシャの人々を救った船長は、その後にどうなったのか判りませんし、現在調査中だそうです。そもそも、日本国内でその記録がほとんど残っていないらしく。
現時点で史実なのか不明な話ですけれど、村田奈々子さんの記事(PDFファイル)は読み応えありました。
あと、この歴史を題材にしたアニメも検索したところ見付かりました。
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