昨夜のこと、50MHzのFT8を何となく覗いてみたところ日本中の局が溢れていました。
7MHzといった短波帯では当たり前の現象ですが、波長の短い周波数帯では珍しい現象で。
夏場の50MHzはお空の電離層の影響で遠くまで飛ぶのですが、自分はFT8を始めてまだ半年程度でして。
これは初体験に近く。
先ずは九州でCQを出す信号の強い局を呼んでみました。
これが一発で交信完了。
うちの50MHzのアンテナは特に貧弱で、聴こえてはいても飛んでくれない場面が多く。
次に北海道の局が居ないかな?と。自分の出身地は特別でして。
一瞬強く入感した局を呼んでみました。
そして、直ぐにシグナルレポートが返ってきました。
しかし、73(交信終了の合図)がなかなか届かず。
コンディションが変ってしまったのか、恐らく再送はされていそうで、何度も送信し直し。
うちのアンテナがショボいので、電波では無くメッセンジャーでお詫びの連絡を綴っていたところ、逆に相手から先にメッセージが届きました。
「73を送っています」と。
これには感動しました。
北海道が50MHzで入感する機会などナカナカ無く、関東の雑魚な自分に再送し続けるより、日本中の局を稼げるのに。
そして、お互い「73」で交信完了の挨拶が出来ました。
電波ではなかなか上手く行かないものの、裏画面で開いたインターネットのメッセージ機能では余裕で会話が出来ていて。
敢えて「何でこんな面倒なことをやっているんだ?」と自分でも思ったりなのですが、「それが面白い」としか。
お相手して頂いた局とは、その後もメッセンジャーでやり取りが続きました。
道東方面で海を守る仕事をされてきた方らしく。遊覧船の事故で捜索機が今日も飛んでいたとのこと。
さっきの交信はまるで漂流中の自分の様で、見捨てられずにずっと探し続けてもらえて。
そして、相手局の情報を調べたところ、1KWの設備保有者な方でした。
人柄も含めて、凄い方だったんだなぁと。
最近、無線の繋がりが少々億劫になりがちだったので、心洗われた感です。
FT8は定型文のやり取りでしか無いのですが、交信完了までにちょっとしたドラマがあったり、相手によってはメッセンジャーで気遣いの言葉を頂けたり。
その後にTwitterで今夜の50MHzのコンディションを綴ったところ、久し振りに返信を頂けた方が。
自分がFT8を始めたばかりの頃から、時々やり取りされていた方なのですが、この方の言葉遣いも毎度温かく。
ちょっと、ホッとした夜となりました。
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