好きな言葉

どうにも自分は好き嫌いが他人よりハッキリしている様です。
これが良いか悪いかは別として。

好きな言葉は「どうして?」「どうしちまったんだよ?」。
相手を理解していようとしている表れかと。
この場合は、正直に答えればだいたい通じました。

あと、インターネットが普及する前のパソコン通信で引っ掛かった言葉。
「馬鹿は馬鹿でも馬鹿正直、糞は糞でも糞真面目」。
これを発したのが若い綺麗な女性で。自分もまだ二十代半ばでしたが、かなり実直で。

対して、嫌いな言葉はそれほど無く。
醸し出す雰囲気に依存するというか。

嫌いというより苦手なのは。
分かってもいないのに否定から入ってくる言動とか、ともかく相手を見下したり小馬鹿にしたりする言動とか。
この場合は、幾ら話し合っても理解に到達せずのパターンが多過ぎて。
余程劣等感があるとか、敵意剥き出しで相手を認めたくないとか、何とかして自分の立場を認めさせたいとか、そんなのばかりでした。

本当に実力があるのなら、そんな真似しなくても相手は理解してくれるのに。認めてもくれるのに。
狭い世界で生きてきた人だと、こうなりがちなのかなぁと。上には上が居るワケですし、その逆も。
ただ、得意な分野や苦手な分野は人それぞれある訳で、何でも俺の方が上手なんて云うのは寧ろ少ないかと。
誰しも得意分野というのはあったりで、むしろそれを隠していたりで。

話が飛ぶのですが。
例えば、中国の山奥で暮らす老人は、海のしょっぱさを一生知らないのかも知れません。
だからといって、幸せか不幸かは別次元で。
狭い世界で生きてきても、包容力があるか否かの違いで、人柄や印象も随分と変るだろうなぁと。

ともかく、現実や実態を受け入れられず、無知が故なのに否定から入ってくるのは苦手というか。
同じ経験をしても、人によって評価や感想は随分と異なるものだと思います。
コンピューターに例えると、インプットが同じなのに、アウトプットが全く異なる間の計算方法というか。
そんな解釈というかプログラムもあるんだなぁと。
良く言ってしまえば個性なのですが、悪く言ってしまえば利己的な見当違いでしかなくて。
利他的な人には自分ももっと利他的で居たく。それが相乗効果というもので。
全く逆で、負の連鎖な関係や組織みたいなのもあると思います。寧ろ、その方が世の中多いのかもで。利己主義者が濃縮された集団みたいなのはゾッとしたりです。

特に誰か個人を否定しているワケではなく、経験上そうだった話です。
学生時代からそんな人はいましたし、社会人になってから上司でも部下でもそんなのが居ました。
だいたいは、立場を何とか上にしたいと思っていたのかなぁと。
そんなのは自分から近付くことも無く、気の毒にさえ思っていました。
相手にするのも面倒臭いのですが、既に距離も時間も稼いできたのに近付いてきたからには相手にしてみようかと。
何か心境の変化でもあったのかな?と。

結局のところ、損得勘定というより、一緒に居て面白いかどうかでしか無いのかなぁと。
余計な説明など無い方が気楽です。言わなくとも解っていてくれるとか、理解出来なければ「どうして?」から始まるのかと。

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