FT8の誘い

日曜日の午後のこと、ローカル局さん宅にてFT8の設定を。
以前から約束していたことなのですが、なかなかタイミングが合わず、一昨日ようやくの設定でした。

FT-991とPCの接続はUSBケーブルだけでして、受信までは一ヶ月ほど前にあっさりと出来ていました。
これが、送信まで含めるとなかなか厄介で。
PTTの制御までは難しくなかったものの、トーン信号の送出は我が家のFT-857と同様にリグ側の設定も必要でした。
しかし、そこら辺のノウハウはネット検索したところ、答えがありました。やはり、先人の知恵には毎度頭が上がりません。
ソフトウエア関連も含めて設定自体は、余裕を持って一時間を目途に考えていたものの、一時間半ほど掛かってしまいました。

その後はオペレーション方法の説明。
これは二時間以上掛かりました。ローカル局さんもこの一ヵ月近くで受信はある程度出来ていたものの、送信とかオペレーションとかその辺は初体験で。

430MHzで試しにCQに応えたところ、恐ろしい流れになりました。
その交信自体はスムースに出来たのですが、お別れの挨拶「73」の後に他局からの呼び出しが重なったり数珠繋ぎになってしまい。
画面は真っ赤で、ワケワカラヌ状態に。こんなのは自分も経験が無く。
ローカル局さんのGPアンテナはタワーの先端にあり、音声通信でも2エリアまで平気で届いてしまうそうで。ともかく飛ぶ設備です。
2局の交信は途中までで次の局との交信になってしまい、更に混乱。途中までの局は更に同じメッセージを送り続け、画面は更に真っ赤っか。
最悪の事態に。

一旦交信を止め、落ち着いたところで尻切れトンボになった局のフォローに励みましたが、リカバリー出来たのは1局だけでした。
これは自分のドジのせいです。交信はちゃんと完了していたのかと思っていました。
パイルアップの経験が無かったもので、結果的に自分にも良い経験になりました。
ローカル局さんも、この状況に驚いていたかも知れません。
ともかく、慣れるまでは出力を落とした方が無難かもと。

帰宅後にはローカル局さんと、50MHzと430Mhで交信。事前に最低限の出力に絞っておきました。
ローカル局さんはCQに応えることもCQを出すことも自力で出来ました。
ここまで5時間くらい掛かったかな。ともかく、独り立ちです。
素晴らしい。
しかし、最初から恐ろしい場面を見せてしまい、これは失敗でした。
まぁ、後から考えると面白い出来事だったとは思います。

そして、月曜日の昨日はローカル局さんを散らかったままの自宅にお招き。
ローカル局さんのPCは狭い画面のノートPCで、これでは表示しきれない部分も多く。
処理能力は十分なノートだったものの、慣れるまではフルHDの画面で無いと無理がありそうでした。
自宅のPCはフルHDなので、如何に自分は楽をしているのかを比較してもらいたく。
解像度だけでなく、画面の明瞭度も全然違うハズで。
その辺も、気付いて頂けた様子です。
現代ではフルHDの外付けモニターなど、一万円台で購入出来ますし、FT8の場合は音声で無く画像がモノを言うというか。
慣れてしまえば小さな画面でも何とかなるのかも知れませんが、パイルアップではかなり無理があるかと。

パイルアップが最悪の場面で無く、ラッキーと思える流れに繋がれば幸いです。
まぁ、僅か数時間であれだけ理解して頂けたので、数日で楽しめる環境になるかと。
もともと良いアンテナを持たれていて、FT8に興味ありながら未だデビューされていないOMさん方。既に運用中のローカル局に設定を任せたら如何でしょう?
好奇心と向上と、久し振りの新鮮味がきっと待っていそうです。

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