ルワンダ

明け方に3.5MHzのFT8をワッチしていたところ、9X4Xという見慣れないコールサインが強力に入感。
何処の国だろう?と検索してみたところ、アフリカのルワンダでした。地図で確認したところ中央アフリカ付近。
DX関連のニュースでも、現在の活動が取り上げられていました。

深夜や明け方は3.5MHzがよく飛ぶみたいな話を何かで読んでいたのですが、確かになぁと。
遠距離の通信は21MHzでEスポ狙いしかしてこなかった自分にとっては、なかなか新鮮な感覚です。
しかし、21MHzでのDXはヨーロッパの一部までしか交信できておらずです。
相手のパワーやアンテナが強力だから受信だけは出来るのかも知れませんが、運が良ければこちらからの送信も届いてくれるかな?

今朝はかなりの大雨だというのに、そんな天候などお構いなしに電波は遠くから届いてくる辺りがちょっと不思議であったり面白かったりです。
インターネットや電話であれば安定的に当然通信可能な遠くの国ですが、電波だけで繋がるというのもやはり面白く。
しかし、普通の人からしたら、それの何処が面白いの?となってしまうのかな。
だいたい、ど平日のこんな早朝に無線機をいじれる環境の人など僅かだろうなぁ。

アクティブなアマチュア無線家がFT8に移行している件は自分も去年辺りから噂に聴いていましたが、もっと早く始めるべきだったとも思います。こんなに凄かったとは。
PCと繋げての通信なので、インターフェース周りが面倒だという先入観があったのですが、極端な話、オーディオケーブルを一本繋げれば受信だけは出来てしまう世界でして。まぁ専用のソフトを入れないと復調してくれませんが。
ただ、PCに疎い世代の人にはやはり難しいのかも知れません。

自分は学生時代からPCに触れられる世代でした。幸いにして、80年代のMSXやMS-DOSといった初期のPCから触れられていたので、その後の移り変わりもある程度は理解しています。
80年代の中盤辺りから無線機をPCに接続したパケット通信にハマる友人も居ましたが、当時はお金が掛かり過ぎた感です。
NECの98辺りが主流の時代でしたが、98単体でも三十万円はした記憶で。
それが現在ではソコソコのスペックなPCが五万円程度で入手出来てしまい。無線機もHF~UHFまで使えるオールモード機が8万円程度で入手出来てしまい。
アンテナについては昔から変わっていないと思いますが、ダイポールを工夫すれば五千円で何とかなります。
他にも電源やアンテナチューナーなどが必要ですが、トータルで二十万円も掛からないかと。
デフレの影響もあるのだと思いますが、デフレが全て悪い事だと自分は思っておりません。逆にインフレの方が恐ろしく。

無線の技術もPCの技術もとっくに出尽くしたくらいに思っていたここ十数年でした。
SNSやYoutube辺りの登場以降、特にこれといった真新しいサービスを見掛けておらずでして。
そんな状況でしたので、PCと無線機の融合なFT8はなかなか新鮮でもあります。

しかし、早めにFT8を始められた方々の中には既に飽きてしまった方もいらっしゃる様子です。
まだ触れたことが無い人の間では、悪評も少なくなく。年配者の間では「FT8ばかりやっていたらボケが早まる」とも言われていて。
まぁ否定しきれなくも無いですが、新しいことにチャレンジする気持ちを失ってしまった方が、ボケやすいのでは?と思ってたりです。
PCとの接続自体はそれほど難易度高い部類ではありませんし、先ずは使い慣れてみてから判断すべきであって。
ともかく、共通語であり人によっては難易度の高い英語を駆使しなくても最低限の会話が成立するFT8なのですし、英語がネックでDXに手を出し難かった方にもメリットは多いと思っています。

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