朝から何だか

今朝は珍しく七時起き。ここのところ昼夜逆転気味でした。
ベランダで煙草をイップクしていたところ、叫び声が聴こえてきました。
なんじゃろか?

視界ギリギリの歩道では、茶色い柴犬が花壇をほじくって用足し中。
犬を連れるオバチャンは「早くしてよ!」と再び叫び、ティッシュでウンコを拾い上げ。持ち帰るのかと思いきや、垣根の上に投げ捨てそのまま散歩継続。
「酷いなぁ」と思わず漏らしてしまったところ、オバチャンは引き返しウンコも持ち帰り。特に詫びもせず。
冷静に考えると、久方ぶりにトラブルに巻き込まれるのかも知れんのですが、感情が言葉になってしまい。

一年くらい前まで幾度も見掛けた垣根の上のウンコ、ティッシュとペアだったので逆に目立っていました。
コイツの仕業だったのか?

その後に現場へ様子見に伺ったところ、垣根にはまだウンコが残っていました。
そこへ、近隣の上品なオバチャン(Aさん)が子犬を連れて散歩に。この方は近隣のオバチャン達と仲良しで、歩道の花壇を世話している一人です。花壇には年中何かの花が咲いていて。
この近隣のオバチャン達は明るく親切で、自分も幾度か採れたての野菜を分けて頂いたり。
先程の件を伝えたところ、犯人の顔は既に割れているそうで特徴を伝えたところ、どうやら同じ人っぽく。駅に向かう途中の一軒家で暮らしているそうで、過去には近隣のオバチャンに怒られていたそうで。
その後しばらくは散歩コースを変えていたそうです。しかし、最近は近くの歩道に放置されたウンコが多く、自分も気になっていました。

ただ、この投げ捨てオバチャンも辛い過去があったそうです。
近くの土手には野球場やサッカーコートがあるのですが、十年くらい前だったかに残念な事故があったそうで。
突然の雷に子供が撃たれて亡くなられてしまったそうで。自分が引っ越してくる前の話なので、そんな事故は知りませんでした。
その親御さんがこの投げ捨てオバチャンだったそうで、事故の数年後からメンタルが壊れかけてきてしまったそうで。
会話は出来るそうなのですが、突然キレたり奇行があったそうで。
しかし、投げ捨てオバチャンは七十代くらいの見た目でしたし、事故に遭った子供と整合性が取れないというか、お孫さんだったのかな?

気の毒な話ですが、だからといってこれはないよなぁと。
と、ここまで綴っていたところで近隣のオバチャンから呼び出しが。

近隣のオバチャン(Bさん)を交えて先程の話題になりました。「はっきり怒らなくちゃ駄目だよ!」と。一言伝えたものの、怒ったというより嘆いたというか。
更に近隣のオバチャン(Cさん)も参加し、落雷事故があったのはもっと昔だそうで。二十年は前じゃないかと。
帰宅後に検索したところ、1990年の8月12日に落雷で小学五年生の少年が重体になったそうで。死亡とは綴られていませんでしたが、これだったのかな。
三十年以上前のことか。これは自分が大学生の頃ですし、投げ捨てオバチャンが母親だった件と整合性が取れます。
しかし、雷に打たれる確率は相当低いでしょうし、下手したら宝くじの当選確率より低いのかもで。

自分が生まれた昭和は子供だからと特別扱いされない傾向で、五体の何処かを事故で失ったのも珍しくなかった記憶です。片目とか、片腕とか片足とか。ただ、命まで落としてしまった例は周りに居なく。
サリドマイドの影響なのか、生まれながらに両腕が短い年上の綺麗な女性も居ました。滅多に見掛けなかったものの、現在は全く見掛けず。(気付いていないとか、悟られないだけなのかもですが)
昭和生まれでも世代は異なりますが、北野武さんのエッセー集「たけしくん、ハイ」と大差なかったのかなぁとも。
朝から何だか色々と考えてしまいました。

追記:
嘗ての職場の同僚達と久し振りの会食に誘われていたもので、お昼頃に駅まで歩いてみたのですが。
そのルートの途中で改めて観た投げ捨てオバチャンの家は案外立派でした。しかし、雨戸のほとんどは閉じられていて、ここで人が暮らしているとは思えない雰囲気。一人暮らしには広過ぎる戸建てですし、嘗ては賑やかだったのかなぁと。
散歩中の犬は怒鳴られてばかりらしく、虐待されているとのか?との噂も先ほど聴いたりしていまして。
その場の感情を抑えられない人は社会人であっても居たりですし、後から冷静に考えたら恥ずかしいと思えることもあるんだろうなぁと。
犬の寿命は二十年もないだろうし、寂しかったのか。また目撃したら優しい言葉を掛けねばと。

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