昨日の午後はテレビ中継の総裁選をぼんやり観ていました。
これがなかなか見応えありました
党員票では河野さんが票をそれなりに集めていたものの、議員票では伸び悩み。
岸田さんが決選投票の前の時点でも僅かにリード。
高市さんも十分に健闘されていました。
決選投票は、この時点で票の流れが分かっていたので当然の結果でした。
曖昧な物言いをしない河野さんを自分は期待していました。当初は。
しかし、答弁を観ていると横柄な態度が目につき、記者からの質問を拒否する場面も。あの態度ではテレビ越しの庶民まで見下されているような感覚に陥り。
だいたい、記者からの質問は難しい問題が少なくないのですが、それにしても「もしこうなったら」との過程の話です。
実際に総理になり、その難しい問題に直面した時、まともな対応が期待出来ないではないですか。これでは。
なので、他の候補者を見回したところ、高市さんの趣味がちょっと面白そうでした。
ヘビメタ好きで、ご自身もドラムを演奏されるそうで。議員でバンドを組むような話も以前にあったそうですが、ヘビメタ派は他にいなかったそうで。仕事でやるせない思いをした夜はドラムを叩いてストレス発散もされていたそうです。
あの終始穏やかな人柄でも、やはり胸の奥には溜まってしまう何かがあるんだなぁと。そんな場面で直ぐにカッとなる河野さんとは大違いだなぁと。
まぁともかく、政治は抜きに人柄としては面白そうだなぁと。
そして岸田さん。
何事にも影の薄い印象でした。しかし、社会から批判の多かった幹事長の任期について頭っから問題提言。
これは勇気ある発言だったと思います。永く幹事長を続けた二階さんの影響力は絶大な雰囲気でしたし、影の番長的。
しかし、岸田さんの発言後、二階さんは自ら幹事長を降りる流れに。
これはまさかの展開でした。岸田さんとしては、これから手掛けようとしていた重要課題が勝手に片付いてしまったのでしょうし。
ここら辺から今回の総裁選が面白くなったのですけれど。
思っていても誰も言い出せない問題は世の中少なくなく。特に組織上の問題は。それを口に出せたのは大したもので。
今後も予期せぬ問題は当然起こり得るでしょうけれど、この方は正面からちゃんと対応してくれそうだなぁと。
自民党という組織をちょっと見直した気さえしました。十年前の某政権など足の引っ張り合いというか、まとまりの無さというか。
総裁選終了後の河野さんへのインタビューも、横柄な対応だった感です。
こんな対応を今後毎日観ずに済み、良かったのかもと。
橋下徹さんが総裁選後に語っていたそうです。
「本当に日本に生まれて、暮らしてよかったと思う。そう思うのは、(今回決まるのは)最高権力者になる可能性の人でしょ?アフガニスタン見たって、権力をつかむために国民の命がどれだけ奪われるか。本当にこういった形で権力が作り上げられるっていうのは、民主国家として素晴らしい国だなとつくづく思いました」
全くその通りに思えます。流れや結果によっては失望しか残らなかったでしょうし。
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