SONYのヘッドホンMDR-V6を入手してから既に十年くらい経つでしょうか。
購入時にスタジオモニターな定番ヘッドホンMDR-CD900STと、どちらにするか迷えたものでした。
実機を同じタイミングで聴き比べる機会は無かったのですが、この定番モデルは耳障りが悪かった印象です。スタジオで音の粗探しに向いている特性上、仕方ない仕様なのですが。
特にサ行の音が鼓膜に刺さる系が自分は苦手でして。
MDR-V6については十分な解像度があり、音質も上々との評判で。海外ではミュージシャンも利用しているらしく。
値段も定番の半額くらいでしたので、信頼のおける通販店で試しに買ってみました。サウンドハウスさんです。
イチかバチかの買い物でもあったのですが、結果は確かに上々でした。見た目はステッカーが斜め気味に貼られていたりでしたが、まぁ安いし音には影響ないしで。
定番モデルより安く、折りたためて、何よりミニプラグなのでiPhoneに変換無しで接続出来て。
このプラグが標準サイズですと、変換まで含めるとけっこうな凸りになりまして。
楽器の演奏時は標準プラグ用の変換を付けています。これがなかなかリアルな音で。
また、普段のリスニングで疲れることも無く、これが定番モデルだったら常用に耐えられなかっただろうなぁと。その前に耳が慣れるのかな?
人の感覚は不思議なもので、同じ白でも黄色っぽかったり青みがかっていたり。ただ、見比べないとどれも同じ白に目が慣れてしまうそうで。視覚以外に聴覚でも同じような現象はありそうに思えます。
安かったせいもあり、鞄に無造作に放り込んだりで手荒な使い方をしていたのですが、いまのところ故障も無く。
イヤーパッドは消耗品でボロボロになり一度交換しています。
このイヤーパッドも定番モデルと同じ寸法だったかで、サードパーティー製の安いのが幾らでもあって。
そのイヤーパッドがまたボロボロになりかけてきました。
試しにWebで検索したところ、MDR-V6がいつの間にかやたらと高額になっていました。あの定番ヘッドホンより数倍高い出品まで。
数年前に製造中止になっていたそうです。プレミア価格になってしまった様子ですが、それにしても高過ぎます。
製品のデザインは質感も含めてプラスチッキーですし、それだけのお金があるならもっと高級感のある別モデルを買った方が良いのになぁと。勿論、音質がしっかりしている前提ですが。
これが感動を生むようなマジカルな物では無いとも思っています。
ともかく、今後はもう少し大切に使ってあげないといけない様子です。あと十年くらいは現役であってほしく。
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