混乱のアフガニスタンで、カブール空港周辺が恐ろしい状況らしく。
邦人や関係者の救出で自衛隊の輸送機が三機飛び立ったのは画期的な出来事でしたが、目的地の空港では邦人が誰一人到着しておらず。
空港周辺を警備するタリバン側は外国人を通過させない対応だそうですし、タリバンの幹部は日本人に残ってほしい方針だそうで。
更に、アメリカ側からの事前報道でテロの恐れがあるから空港には近づくなと。
そんな中で未明にあった自爆テロ。
Twitterで事故直後の動画を観たのですが、亡骸が地面や水路を覆って、生き残った人は亡骸の上を歩くしかなく。
遠くから撮影された爆発時の映像も観たのですが、小さなきのこ雲が上がっていました。
タリバンを敵対視するISIS側の犯行だったそうです。特にアメリカを含む外国人とタリバンが密集するこのタイミングを狙っていたらしく。
日本の大使館員は既に国外退避しているそうです。
恐らく、それ以前にほとんどの邦人は国外退避しているのかと思うのですが、具体的な報道が見当たらず。
また、今回の自衛隊機派遣は邦人と関係者の救出目的だそうで。JICA関連の名前もあがっていました。
あぁ、まだ残っていたんだと、残念で。
どうして、先に逃がしてあげなかったんだろうと。
十年近く前に自分もJICAの技術支援でアフリカの某国に伺っています。
アフリカ大陸の中でも比較的治安が良いとされていた某国でしたが、日本に比べたら十分に治安が悪く、街中での単独行動は厳禁で、ボディガードが必ず同行していました。
それでも危ない思いをしていました。
自分は十日間程度の短期滞在で、予定されていた仕事は最終的に上手く運び、予備日に充てていた帰国直前にちょっとしたレジャーも経験させてもらえて。
山奥のカヌー下りと、動物保護区の散策はかなり貴重な経験になりました。日本人でここに来た人などほとんど居なそうでした。
そのルートの途中は、イメージ通りのアフリカな風景でした。原生林が続き、幹線道路以外は凸凹の道。
途中で枝分かれする森へ続く道の先には、日本人の青年海外協力隊員が暮らしているそうでした。電気も水道も無いような場所で、子供達に何かを教えているそうで。
何故にまたこんな僻地で。食事とかどうしているんだろう?不思議でなりませんでした。
青年海外協力隊はお給料を一応頂けるそうですけれど、微々たるものでほぼボランティア。大学を休学して参加されている若者が多いそう。
まだ二十代の日本人がそこに居るのだそうですが、出来れば会って直接お話してみたかったです。
身の保証も無さそうですし、何かあっても訴えられない契約だと聴いています。(真偽不明ですが)
個人的には、身内が青年海外協力隊を志望する様だったら、猛反対してしまいそうです。
性善説では生きていけないくらい、道徳もマナーも通用しなかったりですから。
どうしても行きたいのなら、ある程度やることがやれたリタイア後にしてほしく。
だいたい、死者が出てもニュースにならずでして。
一方、現在のアフガニスタンは政府から混乱している状況。首都カブールの空港周辺に至っては文字通り「救いようのない」ありさま。
統治していたアメリカ軍が追い出される状況なら仕方なかったのかも知れませんが、アメリカから出ていく予定がこのありさま。
まともな計画がそもそもあったのなら、こんな混乱は無かったかと。
戦争というものは「敵の敵は味方」であったりするのですが、ISISからしたらアメリカもタリバンも敵らしく。今回のテロでアメリカ側の報道では「空港周辺の警備はタリバンの担当」だとタリバンの責任にしているそうです。
ISISからしたら、思う壺の展開なのでしょう。
空港周辺の警備にあたるタリバンの兵士は貧しい環境の出身者が多いそうです。それ故に稼げる兵隊になったそうで。
本来、空港に行ける立場の人が通行証の様な書類を持っていても、そもそも字が読めない兵士が少なくないらしく。
これでは話になりません。というか話は出来るのでしょうけれど、最低限の教育さえ受けていないというのは恐ろしい結果を招くんだなぁと。
関連する記事を読んだ中で、あの地域の人々は計画性を持った行動が出来ないというのがありました。
教育こそ計画性の象徴だよなぁと。
日本人で字を読めない人は、健常者であればほとんどいないハズで。それが当たり前くらいに思っていたのですが、国によってはやはり違うんだなぁと。
今日は53回目の自分の誕生日でもあるのですが、早朝に飛び込んできたテロのニュースが他人事でなく。
ともかく、JICA関連の方々が無事に救出されることを願っています。
あと、貧乏人でもちゃんと教育の機会を与えてくれたり、まともな治安に恵まれたこの国にちょっと感謝せねばで。
コメント