ポピュラーとクラシック

自分は貧乏人の家庭で育ったものの、何故か幼少期にクラシックピアノを習っていました。
何故かというより、母の夢だったそうなのですが。
兄達も習っていたので、必然的に自分も習っていました。
その後に役に立った場面は少ないものの、一部の方には絶大な説得力があったりしました。

ただ、クラシックピアノを習っていても、流行歌はその通りの譜面が無いと弾けません。
これは音大のピアノ科を卒業した子でもそうでした。
あれだけお金を掛けたのに、コード譜を読めないんです。

その点は音楽に興味あったやんちゃ系のギター小僧の方が余程強く。
この矛盾は何ぞやと?

だいたい、「変ロ長調」とかいう言葉自体、まるで漢語というか古文というか。
「Bb」(ビーフラット)の方がよっぽどシンプルな言い回しですし、管楽器もBbなのが多かったりで。
細かなお玉杓子だらけの譜面なんて無くとも、コード譜だけで伴奏は出来てしまうのに。
クラシック畑出身ですと、これがかなりマジカルに映る様です。

自分がその辺を覚えたのは小学校の終わり頃に兄が持っていたギターと、さだまさしさんや吉田拓郎さんの譜面からでした。
コード自体は案外すんなり受け入れられたのですが、フォークギターの指に食い込む玄の方がよほど辛く痛く。
ただ、フォークギターを弾けても、ロックギターはまた別物で。パワーコードなんて言葉も知らずでして。
とりあえず、それっぽくロックギターを弾くならパワーコードから入るのが賢明かとも思います。

と、クラシックにイチャモン付けた文章でもあります。
そこ等辺、もうちょっと現代風に応用の効く教え方って大切だと思ったりです。
たぶん、小さな子供達が弾いてみたいとか伴奏してみたいとかって、流行歌の方が多いでしょうし、自分もそうでしたし。
何処かの時点で「俺のやりたいのはコレじゃない!」って矛盾が生まれそうで。
勿論、クラシックの良さはありますが、それに改めて気付くのは結構先の話だったりで。

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