俳優のジョン・カザールをご存じでしょうか。
映画「ディア・ハンター」「ゴッドファーザー」に登場した名脇役です。
どちらの作品も二枚目な主人公を立てる三枚目役、そして救いようのない駄目な奴。
虐められる役でもあり、そこで何しでかすか分からない狂気じみた雰囲気も。
見た目は気難しそうな禿げ上がりかけた広い額。
ディア・ハンターは大好きな作品で、DVDも所有しています。
何度も観るに値している作品で、実際何度も観直しています。
その後にプライムビデオでゴッドファーザーを観たところ、同じ顔のあのオッサンが駄目な兄役で登場していました。(個人的にはゴッドファーザーは何が面白いのかよく分からない作品の一つですが)
どの作品に登場しても、役柄は似たようなもので。
しかし、作品上は外せないキャストでした。ともかく、主役や他の脇役を立てる駄目な存在。
あの俳優ジョン・カザール、今現在はどうしているんだろう?と何となく検索したところ、42歳の若さで既に他界されていました。
それもディア・ハンターの撮影が終了し、劇場公開される直前に亡くなられたそうで。
残念な役が多かったものの、私生活では信頼も厚かった様で美人な女優さんとも婚約されていたそうです。
出演された映画は六年の間に僅か五作。それも、どれもが映画史に残る作品でした。
あの「狼たちの午後」にも出演していたらしく。素人の銀行強盗団が失敗を繰り返し追い詰められてゆくストーリー、テレビ放映を観たのは中学生の頃で細かい場面は忘れています。
しかし、二枚目の主人公を立てるしょうもない脇役だったんだろうなぁと。
もう少し長く生きていたら、更に沢山の名作を残せたのかもしれず。
しかし、これだけ濃い役者さんって他になかなか居なそうです。
コメント
ジョン・カザール、最高!
早世は本当に残念!
だがそのせいで伝説になった、とも言える。
ゴッドファーザーは、ドンパチを期待して観るのではなく、ホームドラマの一種だと解釈すれば、面白さが増すかもしれません。
おぉ流石です。ご存知だったとは。
新しい作品をほとんど観ないのですが、過去にテレビ放映で気になった70年代の作品を発掘しがちで。
ジョン・カザールさんは出演作が極端に少ないのに、ほとんどの作品をたまたま観ていたのも奇跡的でした。
ゴッドファーザーは目に焼き付いた場面はあるものの、特に心揺さぶる場面が無かった感で。
逆にこれだけ評価される理由が何なのか謎です。
狼たちの午後のあらすじを読んだところ、もう一度観たくなってしまいました。